社会人リスト・独立リーグリスト


 




2014年度 投手候補リスト




 
瀬川 隼郎(27歳・室蘭シャークス)投手
177/77 左/左
(北海出身)

 
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内山 拓哉(25歳・JR東日本東北)投手
177/73 右/右
(浦和学院-東洋大出身)



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西村 祐太(25歳・JR東日本東北)投手
182/79 左/左
(浦和北-桐蔭横浜大出身)

 
 
 驚くような球威・球速はないが、まとまりのある正統派左腕。

 
加藤 正志(25歳・JR東日本東北)投手
173/71 右/右
(東京実-鶴見大出身)

 
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横山 雄哉(21歳・新日鉄住金鹿島)投手
182/82 左/左
(山形中央出身)


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梅野 無我(25歳・日立製作所)投手
173/72 右/右
(福岡大城東-国際武道大出身)

 
サイドハンドから繰り出す実戦的な投球が売り。

 
石崎 剛(24歳・新日鉄住金鹿島)投手
180/78 右/右
(三和出身)


 
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佐藤 朔弥(23歳・新日鉄住金鹿島)投手
175/76 右/右
(東北出身)



(どんな選手?)

 内角を強きに攻める投球が身上で、気が強いです。140キロ前後の速球に、多彩な変化球を織り交ぜ、まとまりのある投手と言う印象が強いです。

(投球内容)

 中背でオーソドックスなフォームのため、実際生で見てみても、それほど球速ほどの球の勢い・威圧感を感じない投手でした。球速は、135~MAX144キロ。特に140キロ前後の球を常時叩き出すなど、春季大会の時よりも若干の成長を感じます。

 変化球は、縦・横のスライダーに、チェンジアップが最大の武器。フィールディングも上手く、牽制もまずまず鋭く、クィックも1.1秒台と素早いです。投球をまとめるセンスもソコソコあたり、破綻のない投球が出来るセンスがあります。

 ピンポイントに決めるような精度の高さはありませんが、適度に両再サイドに球を散らします。時折甘いゾーンへの球も見受けられますが、四球で自滅するようなタイプではありません。

(今後は)

 素材としての面白味には欠けますが、適度にまとまっておりますし、球の力も悪くありません。更に来春まで身体をいじめて行けば、大学などでも1年生から活躍出来る可能性はあると思います。プロと言う素材ではありませんが、大学・社会人と活躍して行くことを期待したい好投手でした。

(2009年・夏)



 それほど上背はありませんが、オーソドックスなフォームから投げ込んで来る、まとまったタイプの好投手です。

 フォームに癖がなく、それでいて2年夏の時点で135キロ近い球速を連発していたように、最終学年では、MAXで140キロ近い球速も期待出来そうな速さもある選手です。カーブ・スライダーなどを織り交ぜるオーソドックスな配球で、コーナーにもしっかり球を集めることが出来ます。

 名門・東北の主戦投手として、2009年度の活躍が期待される投手です。

(2008年・夏)


 
 
鷲尾 拓也(25歳・日本通運)投手
169/72 右/右
(能代-国学院大出身)



(どんな選手?)

 昨年の春のオープン戦で、何気なく見ていたら140キロ台の球を投げ込んでいて、それ以来気になる存在になりました。秋のシーズンでは、不動のエースに成長。非常に安定感のある投球で、チームを優勝に導く原動力になりました。ただ神宮大会では、その絶対的な内容を示すほどには至りませんでした。

(投球内容)

 170センチソコソコの上背で、オーソドックスなフォームから投げ込む投手です。一見なんの変哲もないように観える投手なのですが、キレのあるスライダーを低めに徹底的に集める投球術で、相手を討ち取ります。球速は、130キロ台後半~好調時には140キロ台中盤ぐらい。この秋は、53回1/3イニングで、四死球は僅か13個とイニング数に対し1/4以下と言う高い制球力が売りです。その反面、奪三振も18個程度で、奪三振率は1イニングあたり0.38個と極めて少ないのが特徴です。

 試合をまとめるセンス・コントロールに優れ、投球に破綻がありません。中央・澤村、亜細亜・東浜、東洋・藤岡、青学・福島など、名だたるドラフト候補達と比べても、今季の内容は最も打たれる気がしない安定感がありません。来季もその安定感が健在ならば、国学院の上位は揺るがないかもしれません。

(最後に)

 ドラフト候補云々ではないのですが、この秋の大学生の中でも、最も打たれる気がしなかった投手。もし今年も、この投球内容を続けるようであれば、社会人でも一年目から主戦として活躍できるのではないのでしょうか。戦国東都の中でも、頭一つ抜けた安定感を示し続けられるのか、個人的には大変興味があります。

(2010年 神宮大会)

 
 
仲尾次 オスカル(23歳・HONDA)投手
178/75 左/左
(カントリーキッズ-白鴎大出身)

 
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福島 由登(24歳・HONDA)投手
178/74 右/右
(大阪桐蔭-青学大出身)


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井口 拓皓(24歳・日通)投手
176/78 右/右 
(市立川越-駒沢大出身)

 
 
 今春のリーグ戦から登場し、春は 6試合 1勝3敗 防御率 2.43 と第二戦の先発を任された。秋も、9試合 2勝2敗 防御率 1.50 と安定した成績をおさめる。来年のドラフト候補リストにも名前があがるなど、注目度があがっている1人。

(第一印象)

 中背でバランスの取れたフォームから投げ込む好投手といった感じで、あまりドラフト候補という凄みは感じられない。ただ投球フォームが理に適っていたり、制球が安定しているなど、大崩れしないまとまりがある。

(投球内容)

 球速は、135~140キロ台前半ぐらいだろうか、それほどボールに球威・球速は感じないが、適度な伸びは感じる。変化球は、スライダーや縦に落差のある変化球を持っており、相手に的を翻弄。

 マウンド捌き、制球力も安定しており、安心して観ていられるタイプ。絶対的な球威やボールはないが、適度なまとまりで試合メイクできる強味がある。

(投球フォーム)

<広がる可能性>

 引き上げた足を高い位置で伸ばすので、お尻を一塁側に落とせます。そのため見分けの難しいカーブや縦の変化も期待できますが、少し腕の振りがスリークオーターなので、思った程キレはないのかもしれません。ただこういったボールを投げても、無理のないフォームであるのは確かです。

<ボールの支配>

 グラブを最後まで内に抱えられているので両サイドへの制球も安定し、足の甲も深く重心が沈んで低めに集められている。「球持ち」や指先の感覚も良さそうなので、ボールを思い通りのところにコントロールできている。実際にこの秋も、36イニングで四死球は7個とイニングの1/5以下に抑えるなど、制球力には自信を持っているはずだ。

<故障のリスク>

 お尻を無理なく落とせる上に腕の角度にも無理はなく、頑強な身体には見えないが身体への負担は少なそうだ。先発だけでなく、タフなリリーフでの活躍も期待できるかもしれない。

<実戦的な術>

 「着地」までの粘りも平均的で、身体の「開き」も早すぎることはない。腕もしっかり身体に巻き付くような振られ、ボールも粘っこい。ただ重心が深く沈み込み過ぎて、「体重移動」は、それほどしっかり体重が乗せられているというほどではないように思える。

(将来的に)

ドラフト候補というよりは、名門・強豪社会人チームに進んで行く実戦的なタイプかなと思っている。ただもう少し縦の変化で圧倒できるようになると、ドラフト候補としても面白いかもしれない。あくまでも今は、好投手の範疇を超えないのだが。最終学年での活躍には、ぜひ注目して頂きたい。

(2011年 秋季リーグ)

 
吉越 亮人(25歳・HONDA)投手
176/80 左/左
(国学院栃木-法大出身)



(どんな選手?)

 国学院栃木時代は、3年の春季関東大会ではプロスカウトから注目される存在になりました。それまで球速に乏しく弱々しい技巧派左腕と思っておりましたが、最終学年では躍動感溢れる力投派として、プロを意識できるだけの力を身につけてきました。大学入学後には更にパワーアップして、常時140キロ~中盤ぐらいの球速をたたき出し、リリーフ中心に見栄えのある球を投げ込む楽しみな素材です。

(投球内容)

 テイクバックを小さめに取るので、打者としてはピュッと突然ボールが出てくる感じで、ボールの出所はわかりにい投手。昨年までは、ボールも常時130キロ台後半~140キロ台中盤ぐらいまで出ていましたが、今季は130キロ台中盤程度。更に、あまり繊細なピッチングはできません。そのためボールの勢いは素晴らしいのですが、短いイニングしか任されません。

 イマイチ数字が上がらないのは、球種がストレートとカーブなど使える持ち球が少ないこと。ボールの出所を隠したり、足の伸縮を使ってタイミングを外そうと言う意識はあるのですが、根本の着地までの粘りがなく、その効果が薄いことがあげられます。そのため、けして甘くないコースを突いた球でも、簡単に打ち返されるケースが目立ちます。

(投球フォーム)

 お尻を三塁側にしっかり落とせるフォームでない上に、着地までの「間」が稼げないので、なかなか限られた変化球しか投げられません。また打者からもタイミングが合わせやすい傾向にあります。

 グラブを内にしっかり抱えられ、両サイドの制球は安定しやすいはず。また足の甲の押し付けからも、けしてボールを高めに浮くタイプには見えません。しかし高校時代の繊細さは薄れ上体のブレが激しいのか、けして細かい制球力はありません。

 投球の4大動作に当てはめても、「開き」「球持ち」などは平均的。「着地」などに課題を抱えます。けして「体重移動」が悪いとは思いませんが、ステップの幅が狭いのか?投げ終わったあとバランスを大きく崩します。

(最後に)

 素材としては、プロを意識できるものがあります。しかし、まだその能力を充分生かしきれておりません。社会人に進んで好い指導者に恵まれると、一気にその才能を爆発させることができるかもしれません。ただまずは、元のストレートを取り戻すことから始めたい。


(2011年 春季リーグ戦)




 ストレートは130中盤くらい、タテの大きなカーブと、手元で鋭く曲がるスライダー(カットかも?)を投げる。立ち上がりいきなり10球連続ボールでどうなることかと思いつつも、その後立ち直り日大藤沢を5回までノーヒットに抑えた。2回から5回までは安定しており、この間3ボールが一度もなかった。右打者には内角のカーブでカウントをかせぎ、外のスライダーを打たせる。外角を打たされての内野ゴロや外野フライが多かった。6回以降は疲れがみえはじめ、7回にエラーで逆転を許すも、最後まで粘り強く投げ抜く。

(2007年 5月20日 kimi氏)



 少々ボールを置きに来るような感じのフォームだが、左腕から安定した制球力とマウンド捌きが魅力の実戦派。球速も常時125~130キロぐらいと、2年夏の時点では、合格ラインだろう。

 それほど驚くような球はないが、カーブ・スライダーを織り交ぜて、ズバッと見逃しの三振を奪ったりする。ストライクを先行出来る能力とマウンド捌きが上手く、栃木を代表する好投手として覚えていて損はないだろう。もうワンランク、球威・球速が上がって来ると楽しみな投手だ。あまり雑誌等で取り上げられていないようだが、大学・社会人と長い目で見てみたい投手だ。左腕で制球力が安定している投手は貴重なので。

(2006年・夏)

 
 
中根 久貴(25歳・かずさマジック)投手
184/84 右/右
(比叡山-愛知学院大出身)



(どんな選手?)

 一昨年の神宮大会では、MAX146キロのストレートを投げ込む荒削りな投手と言う印象でした。最終学年になった今春は、2勝1敗 防御率 1.96と、それほど絶対的な数字は残しておりません。しかし大学選手権緒戦の東日本国際大戦では、先発のマウンドに上がりました。

(投球内容)

 以前ほど力で押すピッチングスタイルではなくなり、130キロ台中盤~MAX142キロ程度と、かなり大人しくなりました。変化球は、スライダー・チェンジアップ・それにカットボールなどを多く織りまぜてきます。

 元々それほど細かい制球力はなく、ストライクゾーンにボールを集め、アバウトに両サイドに散らし、チェンアップなども混ぜながら、左右・高低と的を絞らせない投球が持ち味。

 牽制やフィールディング・クィック動作など、投球以外の部分の能力は優れますが、投球センス・制球力などは、それほど高いものは感じられません。特に以前ほど、ボールに勢いがなくなったのは、ドラフトと言う観点では魅力が薄れました。。

(投球フォーム)

 ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。引き上げた足は、地面に向けて伸ばすのでお尻の一塁側への落としは深くはありません。ただ「着地」までの粘りは悪くはないので、それほどフォームが淡白な印象はうけません。

 グラブをしっかり最後まで内に抱えられておりますし、足の甲の押し付けも悪くないのですが、もう少し「球持ち」をよくしないのと、指先まで力が伝えられず細かいコントロールがつきにくい要因となります。テイクバックした時に、両肩のラインよりも肘が下がり、ボールを押し出すようなフォームになっています。更にリリースの時に右肩は上がり、左肩は下がるようになっているので、体への負担も少ないはず。故障への可能性や疲労の貯まりやすい無理のある投げ方です。

 セットポジションから投げ込むのもあって、少し「開き」が早く、球の出所がわかりやすいフォーム。「着地」までの粘りは悪く有りませんが「球持ち」が浅く、ボールにバックスピンがかけられないので、ボールが手元で伸びてきません。更に「体重移動」も上手く行っていないので、前にグッと体重が移らず、ウエートの乗った勢いのある球が投げられません。そのため球速ほどボールの勢いを感じ無いのは、その辺に理由がありそうです。

(最後に)

 どうしても先発で試合をつくろうとすると、球速が抑えられてしまうのは致し方ないことだと思います。しかしその分、制球力や投球フォームの欠点が解消されているのかと言われると疑問です


 やはりこの投手は、リリーフで持ち味を発揮するタイプでしょうし、まだまだ発展途上の段階。社会人などで速球の勢いを取り戻しつつ、課題を克服して行けるのかにかかっていると思います。本人の意欲と環境次第では、2年後のプロ入りも期待できないわけではないので、これからの成長に期待して見守ってゆけたらと思います。

(2011年 大学選手権)



(どんな選手?)

 まだ荒削りなのですが、MAX146キロを記録する速球を投げ込む、ポテンシャルを秘めた選手です。

(投球内容)

 少しシュート回転するのですが、常時140~MAX146キロまで記録する、球速豊かな投手です。特に素晴らしいのが、スライダーの曲りの大きさ。この球を、もう少し自在に操れるようになると面白いと思います。その他、チェンジアップ系の球もあるようです。

 クィックは、1.05秒前後と高速で、けん制も極めて上手い選手です。ただそういった動作の機敏さは感じますが、投球をまとめるセンス・指先の感覚など、そういった投手としてのセンスは、あまり感じられません。ただ制球に関しては、アバウトではありますが、けして制球難ではなさそうです。

 投球フォームも、お尻を一塁側に落とせるタイプではないので、将来的にもスライダー・チェンジアップ系の投手だと思います。「着地」「開き」「球持ち」などは悪くないのですが「体重移動」がもう一つで、前に体重が乗ってこないので、球速ほどボールに勢いが感じられません。またテイクバックした際に、肘が下がっているのでボールを押し出すようなフォームになっているのも気になります。腕を体から離れた位置を軌道しブンと放るタイプなので、元来細かい制球力がつくタイプではないのではないのでしょうか。現状は、球速表示ほど苦になる球質ではないので、打者からもそれほど甘くない球でも打たれる場面が目立ちました。

(今後は)

 速い球を投げるポテンシャルと言う意味では、逸材揃いの愛知学院大の中でも、1,2を争う素材なのではないのでしょうか。その反面、実戦面と言う意味では、まだまだと言う感じが致します。

 ものすごく荒々しいタイプではないのですが、課題は山積みです。志しを高く持って、課題の克服に努めて欲しいと思います。

(2009年 神宮大会)

 
 
加藤 貴之(22歳・かずさマジック)投手
182/80 左/左

 
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小原 和己(25歳・JFE東日本)投手
185/82 右/左
(花巻東-東海大北海道出身)

 
 恵まれた体格から投げ下ろす150キロの速球は、プロ注目の豪腕。

 
加藤 雅人(24歳・JFE東日本)投手
178/77 右/右
(前橋工-東北福祉大出身)

 
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森崎 高文(25歳・鷺宮製作所)投手
176/74 右/右
(岐阜工-中部学院大出身)


 
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高木 伴(24歳・NTT東日本)投手
181/80 右/右
(市立川口-東農大出身)

 
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西 光大(24歳・NTT東日本)投手
175/76 左/左
(沖永良部-日本福祉大出身)

 
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加美山 晃士朗(24歳・NTT東日本)投手
177/68 左/左
(関西創価-帝京大出身)


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難波 剛太(25歳・東京ガス)投手
177/77 右/右
(春日部共栄-明治大出身)


 1年生ながら、すでにエ-ス的存在の投手。伸びのある常時130キロ台の速球を投げ込める能力があり、カ-ブ・スライダ-を織り交ぜたオ-ソドックスなピッチングスタイル。右打者には外角一辺倒の投球であるが、左打者には内角をスライダ-で厳しく攻めることができる。投手としてのまとまりがあり、すでに安定感を持っているところは頼もしい。

 課題としては開きの早いフォ-ム、身体の近くを腕が軌道しないフォ-ムにある。今後も春日部共栄の主戦として活躍し続ける投手だろう。どんな進化を遂げて行くのか見守りたいと思う。

(2007年・夏)

 
 
岩佐 海斗(24歳・東京ガス)投手
187/74 右/右
(成立学園出身)



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那須 裕志(23歳・東京ガス)投手
180/70 右/右
(日章学園出身)


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白崎 勇気(25歳・JR東日本)投手
178/74 右/右
(駒大岩見沢-駒沢大出身)



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飯田 哲矢(23歳・JR東日本)投手
182/79 左/左
(藤沢翔陵-亜細亜大出身)


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坂寄 晴一(24歳・JR東日本)投手
180/73 左/左
(鉾田一-国士舘大出身)

 
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松永 大介(25歳・セガサミー)投手
185/90 右/右
(九州学院-上武大出身)

 
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大久保 匠(24歳・明治安田生命)投手
177/78 右/右
(花咲徳栄-明治大出身)


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大塚 椋司(24歳・JX-ENEOS)投手
178/78 右/右
(聖望学園出身)


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尾田 佳寛(23歳・JX-ENEOS)投手
183/82 右/右
(広島工-東京国際大出身)


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佐藤 翔太(23歳・東芝)投手
179/72 右/右
(東洋大姫路-東洋大出身)


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福田 芳幸(25歳・三菱日立パワーシステムズ横浜)投手.
180/85 右/左
(九州学院-横浜商科大出身)



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福地 元春(23歳・三菱日立パワーシステムズ横浜)投手
182/88 左/左
(自由ヶ丘-九州共立大出身)
 
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野村 亮介(21歳・三菱日立パワーシステムズ横浜)
187/80 右/右
(静清出身)

 
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長谷川 亮佑(24歳・ヤマハ)投手
181/84 左/左
(三重-三重中京大出身)


 
(どんな選手?)

 均整の取れた体格から140キロ台を記録できる左腕として、これからの成長が期待される存在です。大学選手権ではまだまだでしたが、元来は両サイドに投げ分けて来るタイプだと思われます。

(投球内容)

 球速は、コンスタンに130キロ台後半~140キロ台前半。絶対的な球の威力はありませんが、2年生にしてこのスピードを出せることに期待して取り上げてみました。変化球は、左腕らしい大きなカーブ。これがしっかり曲がりきって決まれば好いのですが、曲がりきらずに抜けたり、真ん中に甘く入ったりと、まだまだ精度としては低いです。

 現状、この二つの球しか使える球種はないのは不満。更に速球は、真ん中~高めに集まり、クィックもできないなど課題も多いです。まだ投球を組み立てると言うよりは、ただ投げているだけと言った感じです。ただ速球に関しては、ある程度両サイドに散らせるので、この制球を活かして、打たせて取る投球を磨いて欲しいと思います。

(今後に向けて)

 まだまだ、全国で通用するレベルではないように思えます。ただ左腕から一定レベルの球速と均整の取れた体格・オーソドックスなフォームなど、資質を伸ばせる材料は揃っております。このまま弛まぬ努力を続けて行ければ、最終学年では東海地区を代表する左腕に育っていても不思議ではありません。今後の成長ぶりを、じっくりと見守って観たい投手でした。

(2010年 大学選手権)

 
戸狩 聡希(24歳・ヤマハ)投手
177/78 左/左
(常葉菊川出身)


 
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竹下 真吾(23歳・ヤマハ)投手
180/81 左/左
(八幡-九州共立大出身


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上杉 芳貴(26歳・トヨタ自動車)投手
179/75 右/右
(豊田西-中京大出身)

 
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相本 芳洋(25歳・JR東海)投手
182/84 右/右
(華陵-徳山大出身)


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菅野 智也(25歳・JR東海)投手
188/79 右/右
(東総工-東京情報大出身)

 
(どんな選手?)

 ドラフトの目玉・東海大の菅野 智之投手と一字違いですが、こちらもなかなか素晴らしい投手です。サイドハンドから繰り出す140キロ台のストレートで、東京情報大の絶対的エースに君臨。5勝0敗 防御率 0.62 の好成績で、チームを初の全国大会に導きました。

(投球内容)

 非常に力みのないフォームから、コンスタントに140キロ台~MAX143キロぐらいのストレートを投げ込んできます。変化球は、カーブ・カットボール・スライダー・シンカーなどで、両サイドに球を散らせて来るのが身上。

 クィックは、1.2秒強とそれほど素早くはありませんが、フィールディング・牽制なども基準レベル以上です。マウンド捌きも、さすがに安定しており、千葉リーグ屈指の投手だと言われるだけのことはあります。ただ制球は、ピンポイントに決めるような絶妙なものではなく、おおよそ両サイドに散らせるといった感じですし、それほど三振をバシバシ奪うと言うよりは、コースに集めて討ち取るタイプです。

(投球フォーム)

 ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。この選手は、途中まではスリークオーターやオーバースローの投手に近いフォームで、体をおこして投げ込むタイプのサイドハンド。ただ残念なのは、「着地」までの粘りが感じられない点。そのため投球フォームに、あまりイヤらしさを感じません。

 グラブも体の近くにはありますが、しっかり内に抱えていると言うほどでもありませんし、足の甲での押しつけも極めて短いタイプ。更に肘を立てて投げているわけではないので、指先まで力は伝え難く、おおよそにはコントロールできても細かい制球は付けにくい特徴が観られます。ただサイド故に、体への負担は少ない故障し難いフォームではあります。

 「着地」までの粘りは感じられませんが、体の「開き」は平均的。サイドハンドに多く観られる、早めに開くタイプではけしてありません。ただその分、変化球の曲がりは小さく、絶対的な武器がないのも確かです。「球持ち」もそれほど長くありませんし、体重がグッと前に移るような「体重移動」も観られないので、手元でグッと勢いが乗って来るような感じの球ではありません。

(今後は)

 確かにすべての面で、総合力の高い良い投手です。ただプロと言うことを想定すると、抜けたものがないかなと言う印象を受けます。ただ力はあるので、社会人などで全体の底上げが出来てくると、またその印象は変わって来るかもしれません。

 まだ動作一つ一つ、投球一球一球を観ていると、思い入れが足りないように思えます。もうワンランク上のこだわり、注意力、意識などを持って野球に取り組めれば、近い将来プロのユニフォームを着ることになるかもしれません。今後の成長を期待して、見守ってみたいと思います。

(2011年年 大学選手権)



 130キロ台の速球にスライダーなどを織り交ぜてくるサイドスロー。今春ベスト4に進出した同校のエースで、17イニング3分の2を被安打12、奪三振16、四死球0、自責点5の成績。抜群のコントロールを誇る。

(2007年 6月28日 千葉県元球児氏)

 
上村 勇太(22歳・JR東海)投手
178/80 左/左
(東邦出身)

 
 (どんな選手?)

 旧チームからエースナンバーを付けている左腕投手ですが、気持ちの強さを活かした勢いで押すタイプの左腕です。ただ現在までのMAXは137キロ程度と言うことで、それほど一冬超えて伸びていないのかな?と言う気も致します。

(投球内容)

 かなり突っ込んで、投げ急ぐ感じのフォームです。そのため着地までの粘りに欠けるので一辺倒な印象は受けますし、リリースもバラツキます。

 昨夏の時点で、速球は常時130キロ強~135キロぐらいの勢いは感じさせてくれました。ただ速球とスライダーとのコンビネーション投手なのですが、制球が安定しません。そんな中、カーブではきっちりカウントを取れており、この球があることで、投球を組み立てることができておりました。

 エースナンバーを付けている割には、まとまり、制球力に不安があり、かなりアバウトと言うか、微妙なバランスの上で成り立っている感じです。けしてマウンド捌きが洗練されているとか、野球センスを感じさせるタイプではありません。勢いで押せる時は好いのですが、そうでない時はどうなのかな?と言う疑問は残ります。

(今後に向けて)

 この一年で、どのぐらい安定感・総合力を引き上げられたのか気になるところです。いずれにしても、高卒プロとか、そういった絶対的なものは感じません。どういった自分の特徴を見出しているのか、その成長ぶりをぜひ確認できればと思います。

(2009年 夏)

 
高橋 康平(25歳・永和商事ウイング)投手
182/75 右/右
(星稜-天理大出身)

 
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玉水 健太(25歳・王子)投手
176/77 左/左
(神戸国際大附出身)



 中背のオーソドックスなサウスポーです。常時球速は、125~130キロぐらいでしょうか。MAXでは、136キロまで到達したそうです。主に左腕とのコンビネーションで特に右打者内角に食い込む、クロスへの速球を得意としておりました。

 そのため球速以上に打者は、食い込まれていた印象です。ただそれほど手元でキレる球質ではないので、空振りを誘うと云うよりは、内角の球で詰まらせて討ち取るタイプでしょう。大学あたりに進んで野球を続けて行く選手ではあると思いますが、現状特徴らしい特徴が見当たりません。上のレベルで活躍するためには、総合力を引き上げて欲しいと思います。

(2007年・夏)


 

梅津 寛樹(24歳・王子)投手
181/77 右/右
(山形中央出身)


 
 
MAX144キロと言われる選手ですが、実際に130~136キロぐらいで、制球力が身上の好投手といった印象を受けます。特に上体の鋭さを生かし、あまり下半身が使えないフォームになっております。

 足をピンと伸ばすことなく推進するフォームで、地面に着きそうな高さから、前にステップして着地のタイミングを遅らせることが出来ております。

 気になるのは、グラブが最後後ろに抜けてしまい抱え切れていない点です。ただ足の甲の押しつけ、粘りは悪くありません。左右のコーナーワークには不安があるものの、低めに球を集めるのが身上の投手なのでしょうか?

 少し前に身体を傾けるフォームなので、ボールを隠すことは出来ております。また着地の時点でも、ボールを持った腕は隠れており、球の出所は遅そうです。肘をテイクバックの際にしっかり引き上げつつ、腕に無理な角度をつけないのが良いです。ただもう少し球を長く持っていられるようになると、もっと実戦的な投球が出来るような気がいたします。

 投げ終わった後の腕の絡み、バランスなどは悪くないのですが、前への体重の乗りが悪いです。そうするとどうしても、速球の勢いが物足りないものになっていそうです。

 投球の4大動作である着地・球持ち・開き・体重移動の観点では、球持ちと体重移動に課題があることがわかりました。この変が改善出来てくると、もっと生きた球が手元まで来る気がいたします。腕の振りも良く、実戦派としての魅力はありそうですが、もう少し球威・球速を増して迫力を付けたいですね。今後のパワーアップに期待したい投手です。何処かで、生の投球を観れればと思っております。

(2008年・夏)


 
森田 貴之(25歳・東海REX)投手
175/83 右/右
(大垣日大-明治大出身)


 
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武石 卓(25歳・東海REX)投手
186/93 右/右
(森-愛知学院大出身)


ごろんとした体型の投手だが、2年夏の時点で130キロ前後の重い速球とカーブ・チェンジアップを投げ込んでいた。最終学年では、MAX141キロまで球速を伸ばしたと云われ、大分を代表する好投手として注目された。

 特にチェンジアップが非常に有効な武器。この球を活かして、今後の活躍も注目される存在だ。また馬力のある体格を活かしての打撃にも期待。チームでは、まさに投打の柱だった。

(2006年・夏)

 
 
高木 勇人(25歳・三菱重工名古屋)投手
178/80 右/右


 
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中野 隆之21歳・ジェイプロジェクト)投手
180/73 左/左
(PL学園手出身)



(どんな投手?)

 大型のスリークオーター左腕で、長い腕を素早くたたんで投げ込んで来ます。そのボールの見難さ・左打者の背中越しから来るような独特の球筋・絶妙なコントロール・マウンド捌きの良さが自慢の、高校球界を代表する技巧派左腕です。

(ピッチングスタイル)

 球速は、120キロ台後半~135キロ弱と、球威・球速は並の左腕です。しかしその球質にはキレがあり、球速以上に感じさせるものがあります。球筋・フォーム・球の生かし方に優れ、カーブ・スライダー・スクリューなどを生かし、両サイド一杯に思わず見逃してしまうコースに、ズバッと投げ込むのが、この投手の持ち味です。

(今後は)

 高卒即プロとなると、まだまだ球威・球速不足は否めません。そのため、夏までによほど爆発的な成長がないと、指名はどうなのかな?と正直思います。ただその可能性も捨てきれませんし、これから強豪大学や社会人に進んで行っても、早い時期から活躍出来るだけの実力があり、将来的にはプロを意識選手ではないのでしょうか。今後更にスケールを増す、余力が残されているのか、夏まで追跡してみたい好投手でした。

(2009年・センバツ)

 
 
野田 昇吾(21歳・西濃運輸)投手
167/70 左/左
(鹿児島実出身)


 

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2011年 選抜レポート




(どんな選手?)

 夏の甲子園に続いて、神宮大会でも九州代表として全国大会に駒を進めてきました。ただ夏の大会では、常時135キロ級の球を投げ込んでおりましたが、神宮大会では先発と言うこともあり、常時120キロ台後半程度に留まりました。以前よりも少し大人しくなってしまった感じです。

(投球内容)

 キレのある速球も常時125~後半程度で、以前ほどボールに勢いを感じませんでした。変化球は、カーブ・スライダー・スクリューと一通りものがあります。牽制も鋭く、フィールディングの動きもまずまずで、クィックも1.2~1.25秒前後と一応ものはあります。そういった野球センス・マウンド捌きには優れたものを持っています。

 ただ真ん中近辺には集まりませんが、結構球速を抑えている割に、ボールが高めに浮いたり細かいコントロールはないのかな?と言う印象は受けます。その辺は、公式戦・練習試合共に、イニングの1/3を超えるペースで四死球を出しているところからもわかります。

(投球フォーム)

 引き上げた足を比較的高い位置でピンと伸ばしているので、お尻の三塁側(左投手の場合)への落としは悪くありません。ただ着地までの間が取れておらず、粘りがあまりないところが、見分けの難しいカーブの切れ味や縦の変化の今後の修得を考えると不安要素ではあります。

 内に抱えていたグラブが最後ほどけてしまい、両サイドの制球を微妙に狂わせます。また足の甲の押しつけが、つま先のみとなっており、ボールが高めに浮きやすい要因を作ります。また腕も無理に高い位置から振り下ろそうとしており、身体への負担も大きく故障の可能性も大きいと考えます。

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点では、「開き」こそ悪くありませんが「着地」までの粘りや「球持ち」「体重移動」と課題を抱えており、けして実戦的なフォームとは言えません。上のレベルを意識すると、まだまだ技術的に多くの課題を抱えていることがわかりました。

(今後は)

 170センチ弱で、キレはあっても球威のあるタイプではないので、ドラフト候補と言うよりは大学などに進んで、実戦力を磨きたいところです。また制球力や実戦的なフォームと言う観点でも、まだまだ課題の多い選手。一冬超えて、この辺の欠点をいかに改善できるのか注目したいところです。


(2010年 神宮大会)



(どんな選手?)

 小柄な左腕投手なのですが、非常にボールにキレと勢いを感じさせる投手です。九州大会を制して神宮大会にやってくるので、その成長した姿を見られることになるのではないのでしょうか。

(投球内容)

 甲子園ではリリーフでの登板で、コンスタントに135キロ級のストレートを投げ込んでおりました。変化球は、左腕らしいカーブとスライダー。球に切れがあり、ボールに勢いのある実戦型です。

 制球はアバウトなのですが、ポンポンとテンポよくボールを投げ込んで来るマウンド捌きの良さがあります。左腕らしく牽制は上手く、クィックは投球によって波はあるのですが、速い時は1.2秒前後と基準レベルで投げ込んできます。投球センスがあると言うよりは、野球センスの高い選手なのだと思います。

(今後は)

 詳細なピッチングは、恐らく神宮大会の時にハッキリすると思います。先輩でエースナンバーだった用皆峻投手も、同じように小柄で実戦的な左腕でした。そういった投手から学んだことは少なくなかったはずです。この時期の高校生だと、なかなか攻略は困難な投手だと思いますが、更に進化を続けて行って欲しいと思います。高卒プロとかそういったタイプではないと思いますが、大学や社会人など、これからもトップアマでやって行ける可能性を秘めた素材です。全国のレベルを肌で感じて、更なる高嶺を目指して欲しいと思います。

(2010年 夏)


 
岡本 亮(24歳・HONDA鈴鹿)投手
177/68 右/右
(南部-大産大出身)


 
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守屋 功輝(21歳・HONDA鈴鹿)投手
183/78 右/右
(倉敷工業出身)


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土肥 寛昌(24歳・HONDA鈴鹿)投手
181/85 右/右
(埼玉栄-東洋大出身)


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中村 駿介(26歳・日本新薬)投手
186/93 右/右
(滋賀学園-亜細亜大出身)

 
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山田 遼摩(25歳・ニチダイ)投手
181/87 左/左
(立命館宇治-立命館大出身)



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山本 翔(25歳・日本生命)投手
178/78 右/左
(郡山-大教大出身)


 
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飯塚 孝史(21歳・大阪ガス)投手
177/65 右/左
(履正社出身)

 
 
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平川 貴大(24歳・大阪ガス)投手
181/77 右/右
(上宮太子-同志社大出身)



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猿渡 真之(21歳・大阪ガス)投手
173/73 右/右
(飯塚出身)



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小畑 彰宏(23歳・大阪ガス)投手
184/82 右/右
(鳥取西-青学出身)

 
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宮迫 清ニ(25歳・和歌山箕島球友会)投手
179/69 右/右
(江の川-三重中京大出身)


 今年の春先から145キロのストレートを投げるという情報を得ていまして、更に大会のパンフレットにもハッキリ140キロ台後半の速球をと書いてあり、大会二日目に足を運んだのは、この選手の確認でした。

 三重中京大時代は、則本(楽天)の一学年上でチームのクローザーなどを任されていたと聞きますが、全然覚えておりません。しかし箕島球友会でも、不動のクローザーとして君臨している存在です。

(投球内容)

 ランナーがいなくても、セットポジションで勢いよく足を高い位置まで引き上げてきます。マウンド捌きも堂々としていて、俺様投手といった雰囲気が漂ってきます。

ストレート 常時130キロ前後~130キロ台中盤

 ブルペンではフォームに躍動感があって、かなりの球速が期待できるのでは?と思いましたが、マウンドにあがったら全然でした。何処か痛めているのか、クラブチーム故に全くの調整不足だったのかはわかりません。少なくても現時点では、このぐらいの球速しか出ないようです。結局優勝した箕島球友会ですが、彼が登板した試合はこれだけでした。

変化球 カーブ・フォーク・スライダーなど

 フォームにも躍動感があるので、速球と変化球の見極めは難しそう。もしこれに140キロ台後半のストレートを投げ込まれたら、そりゃかなり厄介な投手だと思います。特に要所では落ちる球を多投するので、この球がフィニッシュボールのよう。ただ縦の変化を投げすぎて、肘か肩を痛めている可能性もあります。

その他

 クィックはかなり鋭く、1.05秒前後と高速。更に牽制もターンが素早く、ランナーが刺される可能性も高いでしょう。細かい駆け引きやコントロールはありませんが、マウンド度胸は良さそうで生粋のリリーバーとの雰囲気が漂います。

(投球のまとめ)

 状態さえ良ければ、変化球とのコンビネーション冴えてプロをも意識できるのではないか?そんな予感が漂います。ただ現状は、ストレートが全くの状況なので、指名云ではありません。細かい投球術でかわしたり、コースを突くとかきめ細やかさはありません。予選の5回1/3イニングで、四死球は3つ。悪い時に悪いなりというのは、難しいのかもしれません。

(投球フォーム)

<広がる可能性> 
☆☆☆☆

 足を高い位置で、ピンと伸ばしたまま推進させるフォーム。お尻は比較的一塁側に落とせるので、体を捻り出すスペースを確保。これによりカーブで緩急をつけたり、フォークのような縦に落差のあるボールの修得にも無理がありません。

 「着地」までの粘りも悪くなく、体を捻り出す時間が確保出来ています。そのため、好い変化球を身につけられる下地はできています。実際に変化球レベルは低くなく、単なる速球派ではありません。むしろ速球と変化球のコンビネーションで打ち取るタイプなのでしょう。

<ボールの支配> 
☆☆☆

グラブは最後まで体の近くにあるので、両サイドの投げ分けは安定しそう。足の甲でも地面を捉えているように見え、ボールも低めに抑え込めそうな感じは致します。実際ストライクゾーンの枠の中には苦になく集められる感じはしたのですが、細かいコントロールが効かないのは「球持ち」が浅く、リリースが安定しないから。もう少し指先の感覚を磨けば、ボールを上手くコントロールできそうです。

<故障のリスク> 
☆☆☆

 お尻は落とせるフォームなので、カーブやフォークといった球種を投げても、肘への負担は少なくは見えます。しかし振り下ろす腕の角度は多少無理がありそうで、腕の送り出しに負担を感じます。こうなると肩への負担も大きく、痛める原因になりかねません。パフォーマンスの低下が肩痛にあるのならば、腕の角度を緩和させるのが一番の方法でしょう。しかしそうなると、縦の変化の効果は薄くなりそうです。

<実戦的な術> 
☆☆☆

 「着地」までの粘りは悪くないので、打者としては合わせやすくはなさそう。体の「開き」も抑えられ、コースにしっかり投げ込めれば打たれる心配は薄いと言えます。

 ただ残念なのは痛むせいなのか?わかりませんが、腕が体に絡むほど振り抜けないこと。そしてボールに上手くは体重が乗せられておらず、そのことは地面の蹴り上げが殆どないことからもわかります。あくまでも、上半身の力で投げていることになります。これだと、上半身に大きな負担がかかっているのも頷けます。

(フォームのまとめ)

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点で言えば、「着地」や「開き」などがよく、打者としては合わせ難いはず。その一方で、「球持ち」が浅くコントロールが安定しなかったり、「体重移動」が不十分で、打者の手元まで生きた球がゆかないのが気になります。

(最後に)

 速球派でありながら、好い変化球を投げられる下地があること。打者からは合わされ難いフォームをしているのは、大きなアドバンテージ。これに噂どおり140キロ台中盤~後半のボールが蘇れば、それは非常に楽しみな投手ではないのでしょうか。立て直しを期待して、今後も注目して行きたい投手でした。

(2013年 全日本クラブ選手権)

 
 
安井 亮輔(22歳・三菱重工神戸)投手
174/74 左/左
(酒田南出身)



 (どんな投手?)

 下級生の時から活躍する実戦派左腕として知られていた投手です。ただ私自身春季東北大会のレポートでも書いた通り、一冬超えて伸びておらず高卒プロはないなと思っていた投手でした。ただ夏の山形予選では復調したと聞いていたので、どんな投球を甲子園で魅せてくれるのか楽しみにしていた選手です。

(投球内容)

 中背の体格から、常時130キロ台前半~MAX139キロの速球を投げ込んで来ます。この投手、意外に体格の割に球威のある球を投げ込みます。速球に関しては、空振りを誘うというよりは、ズバッと好いところに投げ込んで見逃しで三振を奪います。またスライダーに関しては、鋭く切れ込んで来るので、この球で空振りを誘うピッチングスタイル、あとは武器であるチェンジアップを織り交ぜて投球を構成致します。クィックは、1.2~1.3秒ぐらいと平均的。フィールディングは、左投手ながらその動き・判断力に優れます。右投げならば内野手としてもと言うセンスが感じられます。

 右打者には、アウトコースに速球・カーブ・スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜつつ、低めにスライダー・チェンジアップを振らせるパターン。左打者に対しては、とりあえずストライクゾーンに集めようと言うアバウトな配球です。マウンド捌きは洗練されておりますが、細かい制球力・投球フォームなど意外に洗練されておらず、投手としても結構カッカしやすい部分があるのかなと思いながら見ておりました。特に右打者からは、球が見やすいのか?甘くない球でも結構痛打を浴びておりましたし、左打者には球全体が高い怖さを感じました。投球全体に繊細さが、物足りないです。

(今後は)

 生で観ているとよくわかりましたが、高卒プロとしてはスケール・内容的に物足りない投手でした。それは、甲子園の映像で見ても同様でした。左腕で高い野球センスの持ち主と言うことからも、大学や社会人あたりで、どうそのセンスを活かし、投球を磨いて来るのか注目したいですね。

 ただ今大会を見て思ったのは、意外にスイングが力強いと言うこと。山形大会の模様などを観る時は、野手としての観点から一度見てみたいかなと思ったりしました。

(2009年・夏)



 山形大会で奪三振マシーンとして活躍した小柄なサウスポーです。上背はないのですが、腕に角度があり、投げ降ろして来る感じのサウスポーです。

球速もすでに135~MAX140キロぐらいまで到達しており、角度と力強さを兼ね備えた速球を投げ込んできます。変化球もブレーキの良いカーブ、横滑りするスライダー・外に逃げるスクリューなど一通りの球種を持っております。

右打者にはアウトコースにしっかりコントロール出来るのですが、左打者への制球に課題。球がばらついて、高めに浮く球も多いです。しかしヒットは、むしお右打者の方が多い印象で、もう少し内角を突くなりして、アウトコースの投球を生かしたいです。あとは、もう少し縦の変化があると理想的かなと思います。牽制は並レベルで、クィックも1.3秒前後と基準である1.2秒に比べると、やや遅いです。それほど試合をまとめるタイプと言うよりは、球の威力で圧倒するタイプかと思います。

体格の無さをもろともしない、中々面白い存在の左腕です。更に球速を増し、投手としての総合力を増して来ると、左腕と言うメリットもあり、ドラフト候補として注目されると思います。すでに水準レベル以上のストレートを投げ込みますから、来年度の東北を代表する左腕として注目して行きたいですね

(2008年・夏)


 
 
前田 慎一郎(25歳・三菱重工三原)投手
191/82 右/右
(熊本工出身)


 
高校時代は、熊工で注目された大型右腕。ルーキーだった昨年も、中国地区で注目された大型右腕です。ただ投球練習時から制球が定まらず、完全にビビッてしまったのか、腕が縮こまったままの登板でした。

 球速も130キロ前後ぐらいしか出ず、如何せんストライクが入りません。個人的には、かなり期待していたのですが、残念な結果に終わりました。木嶋とこの前田の乱調が、カープの逆転を許す大きな要因になったことは否ません。身体は大きいのですが、ハートの方が心配になってしまう内容です。

 ただ観戦していると、持ち得るキャパシティは、現時点で140キロ前後は出せそうですし、球に球威は感じます。この経験を糧に、来年の交流戦では力でカープ若手を牛耳って頂きたい。如何せん高卒2年目に入ったばかりの選手。失敗は誰でもありますから、その苦い経験をどう生かすかで、その人の今後は決まってきます。代表に選ばれたことに誇りを持ち、更なる精進を期待してみたいと思います。

(2008年・プロアマ交流戦)



 去年熊本工業で甲子園に出場した大型投手。ほぼサイドに近いスリークォーターで全体的に「もっさり」した印象を受ける。しかし腕が長く柔らかいせいかMAX141km/hの直球と120km/h前後のスライダーを投げ込んでいた。

 三菱三原にとって久しぶりの「即戦力」の投手ではあるが、まだまだ体は出来ておらず、マウンド上ですごく頼りなく見える。球速ほど球の切れもなく、まだまだ体をもてあましている。

 大型投手は時間がかかる。そのことを本人が意識して、どれだけ自分の体をいじめられるか、その辺が今後のポイントになりそう。

(2007年 5月14日 広島人氏)

高校時代は


 
森川 達哉(25歳・JFE西日本)投手
185/94 右/左
(水戸短大附-関西国際大出身)

 
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坂上 雄貴(22歳・MSH医療専門学校)投手
182/84 右/右
(神村学園出身)


 荒削りだが、高校時代から県下屈指の速球派として注目されていた逸材。

 
 
佐藤 允彦(22歳・MSH医療専門学校)投手
180/78 右/右
(神辺出身)

 
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河合 勇志(24歳・ツネイシ)投手
177/78 右/右
(北大津出身)



 
下級生の時から主戦として活躍してきた投手で、2008年度の滋賀を代表する好投手です。中背の体格から、少し肘の下がった典型的なスライダー投手の投げ方をするスリークオーター投手です。甲子園では、私が確認した中では、MAX143キロぐらいですが、配球の多くが、縦・横のスライダー中心に組み立てられております。

 昨夏から比べても、体重は4キロほど増したようなのですが、球威・球速といった意味では大きな成長は感じられませんでした。配球も、かなりスライダーに偏っておりました。ストライクを先行出来る制球力はあるのですが、ストライクゾーンの枠の中での制球力に甘さがあります。また速球をあまり魅せていなかったからかもしれませんが、自慢の縦のスライダーで、もう少し空振りが奪えても好かったかなと思えます。

 この選手は、非常に野球センスに優れた選手。そのため投手としてのマウンド捌きに加えフィールディングや牽制なども、中々上手いものがあります。ただセンスはあるのですが今後の上積みと云った意味では、少々物足りないものがあるのは確かです。

 今後も、その完成度の高さから、大学などで早い時期から登板出来るタイプだと思います。そこで、もうワンランク投手としての総合力が備わって来ると、社会人などの道も開けて来るかもしれません。夏に向けて、もうワンランク上の投球を期待したい選手でした。

(2008年・センバツ)



 2年時から北大津の主戦をはり、滋賀を代表する好投手として活躍してきた投手です。センバツにも出場する投手なので、注目して頂きたい好投手です。

 中背の体格で、それほどスケール感じるような選手ではありません。それでも常時135キロ前後のストレート(MAX137キロ)と、スライダー・フォークなどを織り交ぜ、イニング数を遙かに上回る三振を奪える、球の威力は魅力です。

 元々試合をまとめるセンスがありますが、凄みのある素材ではありません。ただ縦に落差のあるフォームが投げられるのが、三振を奪える大きな要因となっているようです。典型的なスライダー投手の投げ方から球を落として来るので、身体への負担が心配ではありますが、高校生の段階でしっかり縦の変化を使える貴重な投手です。高卒プロに行くようなスケール型ではありませんが、センバツでもその投球が注目されます。

(2007年・夏)



 2年春の時点で、常時135キロ前後の球速を叩き出す投手だが、まだまだ球速程の球質ではないのが残念。ただこの投手、興味深いのは独特の一度浮き上がって沈むナックルカーブのような変化球が極めて有効だ。

 制球力・投球テンポ等まだまだ課題も多いが、速球が140キロ前後出て、この球を投げられるようになると、相当厄介だろう。この球は、上の世界でも充分通用する球種になるのではないのだろうか。まだまだ2年生の春時点、意識次第では面白い存在に成りえるだろう。

(2007年・選抜)


 
鮫島 優樹(26歳・三菱重工広島)投手
178/75 右/左
(神村学園-MSH塩見)


 
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中元 勇作(26歳・伯和ビクトリーズ)投手
178/66 左/左
 (竹原-近大工学部出身)

 
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岡田 学(22歳・三菱自動車倉敷オーシャンズ)投手
178/72 右/左
(興譲館出身)

 
 キレのあるボールで注目されている若手投手。


南川 忠亮(22歳・JR四国)投手
180/66 右/右
(高松工芸出身)

 
 
 日本選手権の先発を任されるも、結果を残せなかった。その悔しさをバネに飛躍が期待される若手投手。

 
田内 亘(22歳・JR四国)投手
171/63 右/右
(岡豊出身)


 
(どんな選手?)

 小柄ですが、2010年度において、四国NO.1の投手だと思います。秋以来の観戦でしたが、今回はリリーフでの登場でした。

(投球内容)

 球速は、135~140キロ前半ぐらいだと思います。ボールの球威・球速・勢いなどは、秋とそれほど変わっていないように思えます。変化球は、ブレーキの好いカーブに、縦のスライダーといった感じでしたが、改めて好い投手だなと思えてきます。

 秋からの成長は、ほとんど見られなかった鋭い牽制を魅せるようになったこと。元々フィールディングや1.1秒台のクィックもできますし、一段と実戦的になってきました。もちろん投球を組み立てるセンス・経験豊富なマウンド捌きも健在です。

 ただ右打者には、外角にきっちり球を集められる制球力は健在ですが、相変わらず左打者に甘く入る球を痛打される欠点は改善されておりませんでした。その辺を改善して行かないと、レベルがあがるほど左の強打者は増えてゆきますから、上のレベルでは苦労する要因かもしれません。

(今後について)

 あと10センチ上背があったら、ドラフト最上位で消えるぐらいの、投手としてのセンスと力を兼ね備えている選手です。ただ彼レベルになると、全国の強豪大学や社会人などに進んでも、充分に野球を続けて行ける素材でしょう。

 ただ昨秋から目に見えて大きな成長がないだけに、今後は肉体面の大きな上積みは期待できないかもしれません。今後は、より実戦力・総合力を高めて行けるのかにかかっております。そういった地道の努力を続けて行けるのか、投手としても人間としても引き出しを多く持っているかなどが気になるところです。将来的には、更に実戦力に磨きがかかれば、大学や社会人経由でプロ入りできるかもしれません。期待して今後も見守って行きたい選手です。


(2010年・春季四国大会)



(どんな投手?)

 小柄なのですが、早くから高知では話題の投手でした。マウンド捌き、球の威力・制球力・実戦的なフォームと、すべてをバランス良く兼ね備えた逸材です。もし彼に180センチ台の体格があったら、文句なしの最上位候補だと思います。

(投球内容)

 ノーワインドアップから、テンポ良く投げ込んできます。何より腕の振りの良さが、この選手の最大の良さです。球速は、常時135~MAX141キロ。ブレーキの好いカーブと、縦に鋭く切れ込むスライダーのコンビネーション。カーブでカウントと緩急をしっかり稼ぎ、追い込んでからは縦の変化で空振りが取れる投手です。

 フィールディングもまずまずで、クィックも1.1秒台と素早いです。鋭いけん制があまり見られないのが気になりますが、マウンド捌きは経験豊富で、実に洗練されていると思います。そういった投手としての、投球センス・現在の力量共に、非常に高いものがあります。

 その一方で課題と言えば、右打者の外角への制球は抜群な反面、左打者には、時々甘くなる傾向があり、左打者から打たれるケースが多いです。指先の感覚には優れた投手ですが、左打者への投球に課題を残します。

 また投球フォームや、マウンド捌きに、もう少し「間」と言うものを、時々意識しても好いのかなと思います。投球フォームにおいても「着地」「開き」などもそれなりで、「球持ち」なども好いのですが、少しステップが広すぎるのか?「体重移動」が、もう少し前に乗っても好いのかなと思います。今は、上半身の振りの良さで切れを生んでいますが、これに上手くウエートが乗ってくると、グッと来るような球威・球の勢いも加わって来るように思えます。その辺は「着地」のタイミングを遅らせることと連動させると、中々微妙な問題ではあるのですが。

(今後は)

 素材としては、すでに「完成品」に近い形にあります。この一冬の間に、もうワンランク上の投球ができるようになると、いよいよ全国区レベルになろうかと思います。高知の右腕では、岡幸俊(高知商-ヤクルト2位)を彷彿させる小柄な右腕です。岡の方が、体に馬力がありましたが、投手としてのセンス・総合力では、この田内の方に分があるように思えます。

 大学野球レベルならば、中央の大学でも即戦力クラスとして期待できる力量です。更に一冬で伸びているようだと、小柄な高卒右腕とはいえ、岡のように体の底から湧き出るような馬力が出てくると、プロもほっとかないと思います。秋までの時点では、四国でNO.1の投手ではないのでしょうか。


(2009年・秋)


 
菊地 翔太(23歳・JR九州)投手
186/90 右/右 
(一関学院出身)



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福 敬登(22歳・JR九州)投手
178/82 左/左
(神戸西出身)


 球威・球速はないが、非常にまとまったサウスポー。

 
 
宮島 勇ニ(22歳・JR九州)投手
180/76 左/左
(多久出身)

 
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大木 康智(25歳・西部ガス)投手
182/84 右/右
(中津南-福岡大出身)



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今村 幸志郎(24歳・西都ガス)投手
170/65 左/左
(熊本工-青学大-関西メディカルスポーツ学院出身)


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荒西 祐大(21歳・)投手
178/78 右/右
(玉名工出身)


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平山 洸太郎(24歳・HONDA熊本)投手
179/80 左/左
(鎮西-HONDA出身)



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隈部 智也(25歳・HONDA熊本)投手
179/65 左/左
(熊本工-明治大出身)



 180センチ台の大型のスリークオーター左腕。球速は、常時130~MAX136キロ。ピュッと左腕らしいキレのある球を放る。変化球は、横滑りするスライダー・カーブ・フォークなど多彩。ただ右打者対策として、ぜひシュート系の球を修得したいところだろう。

 少し肘が下がって出てくるので、左打者のアウトコースに逃げて行く球筋は、左打者にとっては厄介だろう。右打者に対しても、両サイド投げ分けられている。ただそれほど甘くない球を痛打されるところ観ると、右打者からは球が見やすい可能性が高い。

 高卒即プロのスケール感はないが、大学・社会人あたりで、更に球速のアップと実戦力に磨きがかかって来ると、数年後楽しみな存在だろう。今後も長い目で見守って行きたい1人であった。

(2007年・選抜)

 
 
三小田 章人(21歳・三菱重工長崎)投手
174/65 左/左
(文徳出身)

 
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小山 元希(25歳・三菱重工長崎)投手
179/75 右/左
(長崎日大-北九州市立大出身)


バランスの取れたフォームから常時135キロ級の球筋の良い速球とカーブ・スライダーを織り交ぜた正当派右腕。テンポもよく、何故彼がエースじゃないんだと思うようなマウンド捌きだった。

 ただ交代してすぐに、打者が苦になく打ち返していたように、タイミングを取りやすい投手なのかもしれない。今後は、土台が良い投手だけに、打ちにくさなど実戦力を養いたい。

(2007年・夏)

 
 
池間 裕也(25歳・沖縄電力)投手
174/67 左/左
(中部商出身)


 高校時代は、強肩・俊足の高い身体能力を活かし、130キロ台中盤~最速で140キロ台を記録するキレのある球が魅力の投手だった。社会人入り後も球威を増した。

 
 
伊波 翔吾(23歳・沖縄電力)投手
173/76 右/左



 
(どんな選手?)

 浦添商で、東浜(沖縄尚学-亜細亜大)のライバルとして、全国的にも知れ渡った選手です。ルーキーの活躍が目立つ今年の都市対抗でも、高卒1年目で投げていた投手は、この選手だけかもしれません。ただこの試合では、改めてこの選手の能力の高さを魅せてくれた反面、甘く入れば痛打されるんだと言う社会人野球の厳しさを見せつけられる登板となってしまいました。

(投球内容)

 上背はないのですが、コンスタントに140キロ台を記録し、MAXで145キロまで記録しておりました。高校時代の彼の能力からすれば当然の数字ですが、やはり高卒一年目の選手と考えると際だちます。

 これに、130キロ前後で曲がりながら落ちるスライダー、カーブ・フォークなども織り交ぜます。フォークの落差なども悪くないのですが、まだまだ信頼出来る程の絶対的な精度ではないようです。

 牽制は鋭く、フィールディングは素晴らしい選手。ただクィックは、1.25秒ぐらいと並レベルでした。マウンド捌き・度胸などはさすがなのですが、やはり高校時代同様に、ピンチになると投球が一辺倒になったり、甘く入る球を痛打されておりました。この辺の投球の幅の無さ・奥行きの浅さを、如何に改善して行けるのかが、今後の大いなる課題であると思います。

(今後は)

 恐らく、縦の変化に磨きをかけることで、存在感を増して行くと思います。同タイプの三嶋(法大)あたりが、破格な球速で化けておりますが、彼のようなパワーピッチを目指すのか、より攻めのバリエーションを増すことで、実戦力を磨いて行くのか注目されるところです。

 今年社会人に進んだ高卒ルーキーでは、トップランクの素材。ぜひ、社会人球界は、この素材を大成させて欲しいところです。今後も、どんな成長を遂げて行くのか、期待して見守り選手でした。

(2009年・都市対抗)

 
金城 賢一(24歳・エナジック)投手
177/75 左/左
(沖縄尚学中退-日本ウェルネス)



 
(どんな選手)

 全く知らなかった投手ですが、JR九州の補強選手として選ばれ、140キロ台中盤の速球を連発する、社会人の隠れた逸材でした。

(投球内容)

 まだストレートは結構暴れるのですが、正統派左腕でコンスタントに140キロ台を記録し、140キロ台中盤ぐらいまでたたき出していました。そのストレートには勢いがあり、素材としては2011年度組でも社会人屈指の左腕ではないのでしょうか。

 変化球は、左腕らしい大きなカーブとのコンビネーション。それに、スライダーなどを織り交ぜるオーソドックスなタイプです。現状は、アバウトに両サイドに散らせつつ、球の威力で抑えるといった感じ。細かい制球力やマウンド捌きはありませんが、ピンチでも動じないハートの持ち主ではあるようです。クィックは、1.20~1.30秒弱ぐらいと、さほど素早くなく、牽制も鋭い牽制は魅せません。まだまだ総合力で未完成な部分もあり、残留したのは妥当だったかもしれません。

(投球フォーム)

 引き上げた足を地面に向けて伸ばすので、お尻の三塁側(左投手は)への落としは甘くなりがちです。それでも「着地」までに、ある程度前に重心を逃がすことができているので、ある程度の変化球は投げられ、カーブなどを投げることができています。

 グラブはしっかり抱えられていると言うほどではありませんが、最後まで体の近くにあり、両サイドへの制球はソコソコ。ただ足の甲での押し付けは、つま先のみで重心はやや高いです。そのため球は、高めに浮きやすい傾向にあります。テイクバックした時に、肩のラインよりも腕が入り込んだり、腕の振り下ろす角度にも少し無理があり、故障には充分注意して欲しいです。

 投球の4大動作においては、体に捻りを加えて球の出所を隠し「開き」が遅いのは好感。「着地」「体重移動」も悪くありませんが、指先の感覚はイマイチで「球持ち」はあまりよくないタイプかと思います。もっとボールを長く持つ粘っこさが投球に出てくると好いですね。

(最後に)

 まだまだ勢いにかまけたタイプですが、素材としてはピカイチです。本格派左腕らしく細かい制球力はないのですが、「開き」が抑えられている貴重なタイプ。この一年でしっかり実績を作れれば、上位指名で消えても全然不思議ではありません。期待して、この一年を見守ってみたい選手でした。

(2010年 都市対抗)






2013年度 野手候補リスト




 
嶋田 源太郎(25歳・JR北海道)遊撃
180/79 右/左
(銚子商-流通経済大出身)


 
2年生からレギュラーとして出場していた遊撃手。2年秋では主軸打者として活躍し、甲子園に出場したときの遊撃手福田力斗二世と呼ばれた選手。練習試合、東部地区大会で彼を見たが、守備範囲が広く、球際に強い。そして肩も強く、なるほど福田二世と呼ばれるわけだなと思っていた。

 準決勝で彼を見た印象は、たいして変わっていない。守備ではやはり球際に強い。何より去年より安定感が出てきた。守備力では千葉県でもトップクラスの選手だろう。

 打撃は、バットコントロールはある選手なのだが、あともう少し力強さが欲しい。スイングの力強さ、体の力強さと。高卒タイプではないが、福田同様、上のレベルでもやっていける選手だろう。これからの活躍を期待したい。

(2007年 5月6日 千葉県民氏)



 打球に対して1歩目のスタートが早く、球際にも非常に強い。相変わらず抜群のフィールディングで、キャプテンとしてもチームをまとめていた。

 ピッチャーにもほんとよく声をかけているし、チーム全体をよく見ています。野球小僧でも「昨年の名手・福田(現 住金鹿島)のDNAを感じる攻守。送球能力にすぐれ右中間を深く破る打も」と紹介され、良い部分も悪い部分もほんと福田に似ている。良い部分というのは先に挙げた守備面だが、悪い部分というのが打撃面。

 オープンスタンスで構え、構え自体はよいと思うんですが、福田の調子の悪い時同様に、嶋田も調子が悪いと打ちにいくときにヘッドが入り過ぎ、差し込まれて内野フライでアウトになるケースが多い。この試合(3回戦 対志学館)でも第2打席でサードファールフライ。第3打席でもセカンドフライに撃ち取られ結果4打数1安打。しかし2点差を追いかける9回に、先頭バッターとしてライト前へ放ったあたりは見事でした。

(2006年10月 千葉県元球児)




 打球への入り方が上手く、手首が柔軟で華麗なスローイングを披露してくれた。打撃面でも、2年生で銚子商の1番ショートをまかせられているだけあってセンスを感じさせるものがあった。今日の試合ではあまり目立った活躍はなかったものの、オープンスタンスでの構え、腰の座ったスイングなど、これからの活躍ぶりが楽しみです。

(2006年 5月3日更新 千葉県元球児氏)


 
下館 大輔(25歳・JR東日本東北)捕手
172/83 右/左
(一関学院-亜細亜大出身)



 恐らく今年の岩手の野手では、最も全国に知られている逸材、それがこの下館大輔だ。小柄な捕手の割に、フットワークやカバーリングなどの動きはそれほど機敏ではない。また一度グラブを下げてしまう癖があるので、予期できないような球に対しての反応がどうしてもワンテンポ遅れてしまうなど、ディフェンス面には正直不満が残る。

 ただ本質的に、グラブ捌きは下手ではないし、ピンチでの絶妙な間の取り方などには、捕手としてのセンスを感じさせる。また地肩も基準以上の強さもあり、やはり2007年度の岩手では、屈指の捕手だと云えそうだ。

 彼の素晴らしいところは、打撃のレベルが高いこと。特に逆らわずはじき返す流し打ちなど対応力は高い。ディフェンスオンリーの捕手ではなく、打力が備わっているところには好感が持てる。高卒プロと云ったスケール型ではないが、今後も上のレベルでの活躍を期待したい1人だ。この夏、どんなプレーを魅してくれるのか楽しみにしたい。

(2006年・夏)

 
 
伊東 亮大(25歳・日本製紙石巻)一塁
194/90 左/左
(桐光学園-武蔵大出身)

 
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唐谷 良磨(25歳・富士重工)捕手
176/75 右/右
(東亜学園-桐蔭横浜大出身)


 
(どんな選手?)

 打っては、昨春のリーグ戦で首位打者を獲得。守っても、すべてにバランスの取れたリーグを代表する捕手です。「野球小僧」などでも名前が挙がっていたので、チェックを入れてみました。

(ディフェンス面)

 グラブを軽く示した後、ミットを下げないで捕球できる選手です。キャッチング自体しっかりしている選手で、どちらかと言うとフットワークを活かした動くタイプの捕手です。ただ昨秋のリーグ戦では、結構ちょこまかしていたのですが、この春のオープン戦では、それほどそういった捕手には見えませんでした。最大の持ち味は、リード面と言うことですが、結構強気に内角を使い痛打を浴びる場面が昨秋は観られました。しかし春のオープン戦では、かなりオーソドックスなリードをしていたように思えます。

 スローイングに関しては、捕ってから素早く返球できるタイプです。ただ地肩に関しては平均的で、それほど際だつものはありませんでした。どちらかと言うと、身体能力で圧倒すると言うよりは、野球センスで試合を作るタイプ捕手です。

(打撃内容)

 チームでも下位打線を打つように、元々ディフェンスに集中したいタイプなのか、打撃にウエートが置かれている選手ではありません。それでも昨春には、首位打者を獲得。甘い球なら逃さない「鋭さ」がある選手で、けして打力がない選手ではありません。

 打撃フォームは昨秋のものですが、前足を軽く引いて、グリップを高めに添える強打者スタイルです。仕掛けも、「遅めの仕掛け」を採用するなど、長距離・強打者タイプの仕掛けを行います。

 足をあげて、真っ直ぐ踏み込みます。仕掛け~着地までの「間」は短い選手なので、狙い済ました球を逃さず叩くタイプです。インパクトの際に足下がブレるのですが、カカトを地面にめり込ませることで、そのロスを最終現に済ませるタイプです。

 打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅いのが気になります。バットを寝せて出して来るのですが、バットの先端が下がりません。ミート力にそれほど光るものはありませんが、ボールを捉える面積が大きいので、当たればヒットゾーンに落とせる可能性は高そうです。スイングも、フォロースルーまできっちり振り抜くことができるスイングです。

(今後は)

攻守に破綻のない、バランスの取れた選手です。ただ地肩・打力などに凄みがあるわけではないので、素材としてはドラフト候補と言うタイプではないように思えます。ただ今後も、社会人などに進んでも、野球を続けて行ける素材で、今後の活躍も期待できる選手です。ぜひリーグ戦で、じっくりみてみたい選手でした。

(2010年・春季オープン戦)

 
難波 真史(24歳・日立製作所)内野
172/72 右/左
(中京大中京-法政大出身)


 三拍子バランスの取れたプレーにーパンチ力。

 
 
岡崎 啓介(25歳・日立製作所)二塁・遊撃
173/78 右/右
(PL学園-立教大出身)

 
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中村 将貴(24歳・日立製作所)外野
177/74 左/左
(関西-明治大出身)


 

(どんな選手)

 関西高校時代は、ダース・ローマシュ匡(日本ハム)投手と共に、チームの投手陣を支えました。俊足、強肩・強打の三拍子揃った好選手です。これまで通算でも、打率.289厘とまずまずの成績を残しています。

(打撃内容)

 野手の間を、鋭く抜けてゆくタイプの選手です。一番打者ですが、巧打者と言うよりは強打者タイプ。前の足を軽く引いて、バランスよく構えられています。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するように、ギリギリまでボールを見定めてから降りだす、生粋の2番打者タイプと言うのが本質なのかもしれません。

 足の引き上げてから降ろすまでの「間」が短いので、打てるポイントは限られます。それだけ狙い球を、逃さず叩く鋭さが求められます。足を引き上げ踏み込んで来る時に、足元がブレません。これにより右にも左にも、しっかり打球を飛ばすことができます。

 打撃の準備段階である「トップ」を作るのも、けして遅くありません。これにより速い球にも立ち遅れませんし、バットの振り出しもいいです。そのためボールを捉えるまでに大きなロスは感じませんし、外角の球でもバットの先端を立てるようにスイングし、フェアゾーンに上手く落とします。目線のブレや開きは悪くないのですが、少し重心が崩れます。あえて型を崩し、膝の柔らかさを活かして低めの球を拾える柔らかさを活かすスタイル。

 仕掛けが遅いだけに、打てるポイントが限られているのが、イマイチ打率が上がって来ない要因だと考えられます。あえて少し始動を早めることで、動作に余裕をもたせることも手段ではないのでしょうか。

(守備・走塁面)

 高校時代から投手をやっていたので、肩は悪くないのでしょう。中堅守備にもソツはありません。塁間のタイムは計測できませんでしたが、今シーズンは10盗塁マーク。大学のリーグ戦で、1シーズンで10盗塁を記録すると言うのは、相当な脚力です。この脚力は、大いなる武器と言えそうです。

(今後は)

 プロと言うほどの絶対的なものはありませんが、足と言う武器があるのは強みです。打撃にもう少し確実性が出てくると、今後が楽しみです。まずは、社会人に進んで力を養い、2年後のプロ入りを、ぜひ目指して欲しい選手でした。

(2011年 春季リーグ戦)

 
中嶋 辰也(25歳・住金鹿島)二塁
176/74 右/右
(銚子商-立正大出身)

 
 銚子商・立正大で活躍し、2番・二塁手で渋い活躍を見せる。

 
真砂 将広(25歳・HONDA)捕手
176/76 右/右
(高崎商-東北福祉大出身)


 
(どんな選手?)

 高崎商時代から、強肩・強打の捕手として群馬では名の知れた選手でした。今春のリーグ戦では、0本塁打 3打点 打率.290厘の成績でしたが、鋭い打球を飛ばしておりました。

(ディフェンス面)

 福祉大の選手にしては、結構荒っぽいプレーをする選手です。ミットを示したあと、一度グラブを地面に付ける癖があります。そのためミットを戻すのが捕球の寸前なので、際どいコースでも審判からストライクカウントを導き難かったり、ワンバウンド処理でもワンテンポ遅れる傾向が見らます。ボールを押しこめるキャッチング・打球への反応の良さ・フットワークの身軽さなどがあるだけに、少し残念に思えます。スローイングは、1.85秒前後とかなりの強肩なのですが、力任せのスローイングで、制球が不安定なのが気になりました。これまできっちりした捕手を育成するイメージが強かった福祉大にしては、資質は高くてもプレーが荒っぽく、少し残念に思います。

(打撃内容)

 バットを前にブランブランさせてから構える独特のスタイル。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するように、ボールをよ~く引きつけてから叩くスタイルで、元来長距離打者が多く採用する仕掛け。

 軽く足を上げて、真っ直ぐ踏み込みます。その足元がブレないので、狙い球を逃さず叩く打撃を可能にします。あらかじめトップの位置にグリップを持ってきており、そこから降りだすので速い球に振り遅れる心配はありません。少し遠回りにバットが出てくるのですが、ドアスイングにならないように、バットの先端を下げないでスイングすることを心がけます。また打つポイントが遅いので、右方向にも強い打球が打てます。対応力は高くはありませんが、体のパワーと仕掛けの遅さからも、ツボにハマれば長打を期待できるパンチ力がありそうです。

(今後は)

 強肩で、打力もけしてないわけではありません。そういった意味では、社会人でも捕手として野球を続けて行くことになりそうです。ただディフェンス面には、少し雑と言うか粗い部分があり、その辺が気になります。もう少し繊細なプレーにも、これからは心がけたいところ。また打撃でも、パンチ力は秘めていそうですが、もう少し対応力も高めたいですね。上のレベルで、どんなプレーを魅せてくれるのか注目して行きたいと思います。

(2011年 大学選手権)

 
阿部 寿樹(25歳・HONDA)遊撃
185/80 右/右
(一関一-明治大出身)

 
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今村 恒太(25歳・日本通運)外野
183/85 右/左
金沢桜丘-法政大出身)


 
恵まれた体格から鋭い当たりを放つ来年楽しみな強打者、それが今村恒之である。時には投手としてマウンドに上がることもあると言うセンスと身体能力を兼ね備えている。

(守備・走塁面)

 今回の観戦では、中堅手としての守備力・地肩の強さはあまりわからなかった。ただ投手もやることがあると言うから、地肩も悪くないのだろう。ただ一番を務めるので足は遅くないのだろうが、新チーム結成後8試合で4盗塁と極端に多い数字ではない。一塁までの塁間は、4.35秒前後と言うことで、計測した時がたまたまなのかわからないが、図抜けて足が速いようには思えなかった。

(打撃スタイル)

<対応> 2~4球目あたりにスイングを仕掛けて来ることからも、比較的ボールを観るタイプ

<狙い球> 比較的真ん中~内角の球、それも変化球を打ちに来ることが多い

<打球> センター中心に右にも左にも打ち返す

幅広い打撃が出来る選手で、鋭いヘッドスピードから球足速く野手の間を抜けて行くタイプだと
言えよう。

(打撃フォーム)

<構え> 
☆☆

もう少し威圧感を感じさせる構えを

 両足を揃えたスクエアスタンスで、前足のつま先を立って構える。グリップは下げ気味で、バット長く握っている。腰の据わり・全体のバランスはもう一つで、前の見据え方も並程度。もう少し背筋を伸ばし、しっかり球を見据えたい。カカトを微妙に揺らいでいるが、せっかく体格に恵まれているのだから、もっと堂々と威圧感のある構えを意識したい。

<仕掛け> 遅めの仕掛け

 投手の引き上げられた足が沈みきって重心が前に移動する段階で始動する「遅めの仕掛け」を採用している。これは狙い球を絞って叩く、典型的な強打者タイプの選手が採用するスタイルで、彼の今のスタイルに合致しているかは微妙だろう。しかし今後破壊力を重視した打者を目指すのならば、それほど問題ではない。とにかくなんでも狙い打つというよりは、打席に入る時に狙い球を絞るタイプの打者に適した仕掛けだろう。

<足の運び> 
☆☆☆☆

バランスを保ちつつ、しっかりインステップ

 投手の重心が沈む時に、カカトを一踏みして「シンクロ」でタイミングの一致を図っている。足を軽く引き上げ少しベース側にインステップして踏み込んで来る。踏み込み自体は強くないが、インパクトの際に足元がブレることなくバランス好くスイング出来ている。

 この姿勢だと外の球をしっかり叩く姿勢が出来ているのだが、実際は真ん中~内角の球を打ちに行くケースが目立つ。少々内角よりの球は窮屈になるはずなのだが・・・。もしそういった球を狙い打っているとするならば、ステップを真っ直ぐ踏み出すぐらいに戻しても好いかもしれない。

<リストワーク> 
☆☆☆

余裕のあるトップの形成を

 トップがあまり上手に作れていない。もう少し早めにしっかりとトップが作れると打撃の幅も広がるだろう。グリップは奥に入らず、ヘッドの出もスムーズに振り出せている。スイングの弧の大きさ・フォローなどの形を観ると、ボールを遠くに運ぶタイプではなく、鋭く振り抜くタイプだと言うのを実感する。二塁打・三塁打は多いタイプかもしれないが、オーバーフェンスタイプではないのだろう。

<軸> 
☆☆☆ 頭の動きが小さくなれば尚よい。

 多少自分からボールを追ってしまうところはあるので、目線がブレることがある。ただ身体の開きも我慢出来、軸足も安定するなど体軸も中々のものがある。

(最後に)

 ヘッドスピードが鋭いこと、大型の割に打撃技術がしっかりしている点は非常に評価出来る。あとは守備・走力含めて三拍子の総合力を高めて行くと、来年度は北信越地区を代表する打者としてプロからもマークされる存在になるかもしれない。好いものを持っているので、それに奢ることなく精進を続けて行ければ、将来楽しみな存在に成り得るだろう。

(2006年 4月4日更新)

 
友永 翔太(23歳・日通)外野
170/76 右/左
(東海大相模-国際武道大出身)

 
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生多 良介(25歳・JFE東日本)二塁
170/68 右/左
(智弁学園-東北福祉大出身)

 
この選手は、ニ遊間に一番必要な、プレーにスピード感があるのが素晴らしい。特に広い守備範囲を誇って、難しい球でも難なくアウトにしてしまうボール捌きは、プロでも売りにできるレベル。ただ日米野球の代表にも選抜されたほどのこの選手が、何故ドラフトで指名されなかったのか考えてみたい。

(守備・走塁面)

 最初の一歩目のスタートに迷いなく、動きながら捕球してもスローイングが狂わないプレーは一見の価値あり。小回りや踏ん張りなども利き、どのレベルの野球に混ぜても、二塁守備なら、即通用するだろう。

 一塁までの塁間は、大体3.9~4.1秒ぐらいで到達。セーフティバントなどの最初から走りだしている時は、3.7秒台で走り抜けられる。一応ここでは、4.0秒で到達すると想定。今年プロに入った左打者のタイムから、この4.0秒のタイムを偏差値に直すと、走塁偏差値は 54 ぐらい。 まぁ走力に関しては、プロレベルだと中の上ぐらいだと考えてもらって好いだろう。

 守備はプロでも売りにできるレベル、走力は売りにできるのは微妙だが、プロでも俊足レベルなのは間違いない。

(打撃内容)

 早めに始動して、コツンコツン当てて来る巧打者・揺さぶり型のイヤラシいタイプ。広角に打ち分け当てるのが上手い反面、プロを想定するとスイングがひ弱いのが気になるところ。

 何故打球が、弱々しく感じられるのか?それは、あらかじめグリップをトップの位置に引いており、無駄を削ぎ落とす打撃に終始しているから。打球に勢いを与えるためには、弓矢の弓を強く引くが如く、トップ(バットを降りだす位置)を深く、しっかり取ってから振り出す必要がある。しかし彼の場合は、その弓をあまり引かないまま当てに行くので、ボールをはじき返す打球が弱々しくなる。

 しかしそれ以外の部分では、下半身の使い方もアベレージ打者らしく、幅のある動作と下半身の安定が見られる。上半身もスイング軌道に無駄がなく、バットを上から被せるようにヘッドを立てながらスイングできている。ボールを強くはじき返すということ以外には、大きな欠点は見当たらない。

 それゆえ多少動作は忙しいかなという印象はあるが、当てるの自体は上手い。その辺は、国際試合でも.294厘の数字を残しており、ある程度対応できていることからも伺える。

(最後に)

 まあプロとなると、170センチソコソコの上背に、体つきも頑強とはいえないタイプ。そういった意味では、体力・強さの部分での不安がスカウトとしては拭えなかったのではないのだろうか。

 そしてあえてここで無理せずに、社会人での活躍を見極めてからでも、プロ入りは遅くはないのかなといったこと判断が、最終的になされたのではないのだろうか。今後は、打撃に「強さ」「鋭さ」が出てくるようだと、指名の可能性も高まるかなと。2年後のドラフト目指して、成長した姿を魅せられれば、今度こそ指名されるのじゃないのだろうか。それだけ彼の場合、プロへの距離は近いところにあると言えよう。

(2011年 神宮大会)

 
トマセン・ダニエル(25歳・JFE東日本)外野
182/90 右/右
神戸弘陵-(東農大生産学部出身)


 
(どんな選手?)

 高校時代から、兵庫ではパワフルな打撃をする選手として評判でした。ただ私自身も観たことがありますが、当たれば強烈ですが脆い印象は否めませんでした。昨年の神宮大会でも(唯一TV中継のなかった試合です)生で見ましたが、その印象は変わらず。今春のリーグ戦で、0本 6打点 打率.359厘で首位打者に輝いたと聞いて驚きました。

(守備・走塁面)

 一塁までの塁間を4.55秒強ぐらい(左打者換算で4.25秒強に相当)と、プロの基準よるは劣りますが、極端に遅いわけではないようです。ただ足を売りにするプレースタイルではないので、盗塁などは期待できません。

 肩も全く弱いと言うことはないですが、守備の動きはどうしても緩慢で、動作の切り替えも素早くなく、上のレベルでは左翼でもどうかな?といった感じです。一塁手としての適性があれば、そちらの方が良いかもしれません。

 まあ守備・走力は期待せずに、打撃オンリーで評価すべき選手かと思います。

(打撃内容)

 大学選手権緒戦の横浜商科大戦では、内角の高めの球を上手く肘をたたんでレフトスタンドに叩き込みました。ただ本質的には、スラッガーではなく打球がそれほど上に上がるタイプではありません。あくまでも強烈な打球が野手の間を抜けて行くタイプの強打者です。よほど内角の球を巻き込まない限りは、打球は上がらないと思います。このことは、リーグ戦の本塁打0本からも伺うことができます。

ただ脆さが一時より解消できたのは、引っ張り専門だった打撃が、右方向にも強い打球を飛ばせるようになった点です。これにより、随分と率が稼げるようになってきました。

(打撃フォーム)

 スクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。ただ構え全体が、あまりバランスが取れていなく、理に適っていないのは気になりました。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、本質は中距離・ポイントゲッタータイプと言うことでしょう。体に力があるので、上手く巻き込めればスタンドインも期待できます。

 足を軽く回しこむ「間」が作れているので、結構いろいろなタイミングでボールを捉える幅はあります。ベースから離れたアウトステップを採用しており、懐を開けて真ん中~内角よりの球を引っ張り込む打撃が得意です。ある程度右方向への打撃を可能にしているのは、踏み込んだ足元がブレないこと。これにより外角でも高めの球ならば右方向への打撃も期待できます。

 ただ残念なのは、トップを作るのが遅れがちで一定レベルの球速・キレのある球に対してはどうなのかな?と言う不安が残ります。またスイングも体から離れて大きく外回りしますし、腰の開きが早いフォーム。外格低めにスライダーを投げていたら、まず打てないなと思えるフォームです。そのコースへの微妙な見極めや対処の仕方などは、ぜひ見てみたかった気が致します。ただ少なくても2戦目の慶応大戦では、徹底的な外角攻めに合い、結果を残すことはできませんでした。

(今後は)

 日本育ちの選手なので、外国人枠が必要ないのは魅力です。ただスラッガーだと思って獲得したら、意外に小器用で打球が上がらないと言う、イメージと違う成長曲線を描くかもしれません。昨秋までは、確かにパワーはあるものの、スイングが鈍くキレに欠けどうかな?と言う印象がありました。ただそのへんは、かなり最終学年になり、ヘッドスピードにキレが出てきた感じは致します。日本人にはない体の力があるので、育成枠あたりで指名する球団は現れるかもしれません。個人的には厳しいかなと思いますが、個性を評価する育成枠でなら、ありなのかなとも思えます。

(2011年 大学選手権)


 
清水 隆弘(25歳・かずさマジック)捕手
178/80 右/右
(酒田南-国学院大出身)

 
 抜群の捕手センスとリーダーシップでチームを引っ張る。大学時代には、リーグベストナインに。

 
江藤 圭樹(24歳・セガサミー)二塁
171/71 右/左
(大分商-日本文理大出身)

 
 反応抜群の守備に鋭い打球を放つ打撃にも注目。

 
坂本 一将(24歳・セガサミー)遊撃
165/62 右/左

 
 抜群の守備力は光るが、打撃に成長。

 
石岡 諒太(22歳・JR東日本)一塁
187/84 左/左
(神戸国際大附出身)

 
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西野 真広(24歳・JR東日本)内野
166/66 右/左
(東海大浦安-国際武道大出身)


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重谷 祐弥(24歳・JR東日本)内野
176/73 右/左
(千葉経済大附出身)


高卒三年目ながら、頭角を現してきた期待の若手野手。

 
 
畑中 翔(25歳・JR東日本)捕手
177/77 右/左
(日南学園出身-横浜商科大出身)



(どんな選手?)

 日米野球の選考会にも選ばれたことがある、神奈川リーグを代表する捕手です。強肩・強打の捕手として、その将来性を嘱望されている選手。

(ディフェンス面)

 ミットをしっかり投手に示し、的を絞りやすく配慮する選手です。グラブを一度下げてしまう癖はあるのですが、低めの球に対しても両手でしっかり捕球しようとしたり、身体で止めに行こうとする姿勢には好感。軽く返球するあたりも、投手のことを常に配慮することのできるタイプの捕手かと思います。キャッチングでのボールの押し込みも悪くないですし、スローイングも塁間1.85~1.95秒ぐらいでまとめられ、地肩・スローイング共にドラフト候補としても中の上レベルはありそうです。あとは、その精度含めて今後は注目して行きたいと思います。

(打撃内容)

 パンチの効いた打撃が、日南学園時代から注目されてきました。前足を引いてカカトを浮かして構えます。グリップの高さは平均的で、バットを立てて添えます。腰の据わり・全体のバランスは並ですが、両目でしっかり前を見据えられているのは良いです。

 仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用するなど、一定レベル以上の球速・キレには立ち後れそう。足を少しだけ上げてベース側にインステップ。左打者ですが、外の球を強く叩くことを主眼にしており、右投手のクロスに食い込んで来る球筋への対応が課題になります。それでも踏み込んだ足下はブレず、スイングできている点は好感が持てます。

 打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れ気味で、速いボールに立ち後れやすい。またバットも少し遠回りに出てくるので、ボールを捉える対応力に課題。それでもスイングの弧は大きく、バットをしっかり最後まで振り切って来るので、捉えた打球は強烈な特徴があります。

(今後は)

 捕手としてはソコソコも、打者としては上のレベルを意識するには、まだ物足りません。神奈川リーグを代表する捕手として期待したい部分もあるのですが、昨秋までのプレーを見る限り社会人タイプかなと思います。そのイメージを払拭してくれるような活躍を、今年は期待してみたいと思います。

(2010年 秋)



 捕ってから極めて素早いスローイングは、高校球界でもトップ級ではなかったのだろうか。二塁までの到達タイムも、1.8秒台後半~1.9秒台前半と極めて速い。またキャッチング自体はそれほど目立たないが、ワンバウンド処理などは上手くディフェンス面では見るべきものがある選手だ。

 打撃はスイング自体は強烈だが、バットが下から出るなど粗い部分がある。今後は、打撃の精度を上げて実績を重ねて行ければ、将来楽しみな存在ではないのだろうか。

(2007年・夏)

 
 
木内 佑季(25歳・明治安田生命)遊撃
173/68 右/左
(銚子商-東日本国際大出身)

 
 大学時代から俊足・巧打の選手として、地方の逸材として注目されていた。

 
遠藤 一星(25歳・東京ガス)遊撃
180/78 右/左
(駒場学園-中央大出身)

 
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伊藤 亮太(24歳・NTT東日本)三塁
187/85 右/左
(埼玉栄-上武大出身)

 
 巨体を活かした長打力が魅力。

 
吉田 潤(25歳・東芝)内野
180/81 右/左
(岡山理大附出身)

 
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 中国地区を代表する大型内野手として、プロからも注目されていた選手です。この選手の良さは、臭い球は振らず、打てる球だけを絞り込む、選球眼の良さです。顔つきにも精悍さが出てきて、いわゆる「鋭さ」を持った打席での集中力には見るべきものがあります。

 ただ打席では、全く自分のリズムを刻むような「揺らぎ」が見られないため、何処か脆い部分は否めませんし、もう少しプロを意識するのであれば、ヘッドスピードに抜けたものが欲しいのは確かです。大型で身体能力もソコソコあるので、ドラフト候補として注目されたのはわかる気が致します。

 更に大学・社会人などで活躍するための、スイング・守備・走力などを磨いて欲しいと思います。野球への意識は高そうな選手なので、将来は大き伸びることを期待して見守りたい1人でした。

(2007年・夏)


 
石川 桜太(23歳・東芝)外野
180/83 左/左
(東海大望洋-東海大出身)

 
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井領 雅貴(25歳・JX-ENEOS)外野
174/75 右/左
(桐蔭学園出身)



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田畑 秀也(23歳・
JX-ENEOS)外野
180/70 右/左
(桐蔭学園出身)


 
 俊足・巧打の好選手、プロからも注目。

 
石川 駿(23歳・JX-ENEOS)内野
178/80 右/右
(北大津-明大出身)

 
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川辺 健司(25歳・ヤマハ)捕手
179/78 右/右
(日大藤沢-明治大出身)

 
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池田 祥大(25歳・ヤマハ)外野
175/70 右/左
(富山商-近畿大出身)

 
 近大時代から巧打者として定評。

 
島仲 貴寛(22歳・三菱自動車岡崎)捕手
175/80 右/右
(日大藤沢出身)

 
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中山 翔也(22歳・三菱自動車岡崎)遊撃
178/71 右/左
砺波工出身)


 
(どんな選手?)

 富山屈指の遊撃手と評判の選手ながら、主戦投手でもあります。甲子園でも先発したように、野球センスに優れた選手で、打者としても技術の高い好打者です。

(守備・走塁面)

 セーフティバントの際には、塁間4.0秒を切りましたが、普通に振り抜いた場合は、4.4秒弱ぐらいと、けして足の速い選手ではありません。その証拠に、富山予選の5試合で盗塁は0個。けして足を売りにするタイプではないようです。

 フィールディングや牽制などの動作を観る限り、さすがに動き・野球センスは悪くないように思えます。投手としても常時130キロ前後を記録する地肩の持ち主で、肩も基準以上のものがありそうです。遊撃手として、もう少しじっくり観てみたかった気が致します。

(打撃内容)

 球に逆らわない打撃が持ち味の好打者です。ややスイングに強さはありませんが、ボールに合わせる上手さ・甘い球を逃さない「鋭さ」があるように感じられました。

 スクエアスタンスでバランスよく立てているのですが、構えた時に力が入り過ぎで、固さを感じます。もう少し自分のリズムを刻んで揺らいだり、リラックスして構えたいところです。

 仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するように、アベレージ打者です。足を早めにしっかり引き上げ回し込んで踏み込みます。打撃の「間」が稼げるタイプなので、緩急に強いタイプだと思われます。ベース側にインステップして踏み込み、その足下がブレないなど、打ち損じも少ないタイプでしょう。

 打撃の準備段階である「トップ」を早く作れているのですが、彼独特のリストワークなのでしょうが、ボールを呼び込む際に一度バットを更に後ろに引く癖があり、この辺が余計な動作として影響しなければと思います。ただ大きな弧を描くスイングの割に、インパクトまでのロスも感じませんし、最後まで綺麗に振り抜けるスイング軌道は非凡。これにもう少し強いスイングができるようになると、将来楽しみです。

(今後に向けて)

 走力は物足りませんし、守備に関しては今回の観戦ではよくわからず。富山大会の模様を見直す際に、もう少し詳細を詰めたいと思います。

 ただ打撃技術には素晴らしいものがあるので、あとは「強さ」「鋭さ」のあるスイングを意識すると面白いと思います。ある程度の大学レベルでも活躍できる土台はあるので、上のレベルに力負けしないスイングとスピードに慣れることではないのでしょうか。今後の活躍が楽しみな好打者でした。

(2010年・夏)

 
多木 裕史(24歳・トヨタ自動車)内野
179/75 右/左
(坂出-法大出身)

 
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辰巳 智大(24歳・トヨタ自動車)外野
175/75 右/左
(郡山-慶大出身)

 
 強肩・俊足の身体能力あるだけに、あとは打撃で特徴を。

 
井貝 星良(22歳・東海理化)三塁
170/73 右/左
(県岐阜商出身)

 
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芳川 浩嗣(25歳・東海理化)捕手
174/80 右/右
(杜若-名城大出身)


 強肩を生かしたスローイングが目立つ好捕手。

 

脇山 渉(25歳・三菱重工名古屋)内野
170/67 右/左
(愛工大名電-創価大出身)


 
 
(第一印象)

 いかにも大学タイプの左の好打者だと言った感じで、プロに行くような圧倒的な凄みは感じないが、三拍子バランスが取れたセンスを溢れるプレーヤー。過去5度のベストナイン獲得の実績も凄い。

(長所)

 普通の人が当てられないような低めの球について行ける、膝の柔らかさが魅力。

 好打者ながら外の球をキッチリ叩け、強い打球を放てるのも良い。

 動作がシンプルなので、余計な動きがなく軸がブレない。

 二塁手としてのスピード感を感じさせ、安定した守備力を誇る。

 最大の武器は、三塁到達 11.25秒という抜群の脚力。秋のリーグ戦では、7盗塁を記録。隙を見逃さず、次の塁を狙う積極的な姿勢にも好感。

(課題)

 守備・走塁は、上のレベルでも通用するだけのものがある。ただ図抜けているのか?と言われると微妙で、現状は中の上~上の下ぐらいかなと。

 打撃もリーグ戦.378厘の数字が示す通り、けしてひ弱さも脆さも感じさせない。ただプロというまでの凄みがないのも確か。

 「仕掛け」が「遅すぎる仕掛け」を採用しており、打てるタイミングが限られている。好打者タイプだけに、この打てるタイミングが限られる今の打ち方だと、アベレージが何処まで残せるのかは疑問。

(将来像は)

 社会人ならば、一年目からレギュラーとして活躍しても不思議ではないレベル。あとは、もう少し始動を早めて、打てる幅を広げつつ打撃に凄みが出てくると、2年後の指名も期待できるのではないのだろうか。

 現状は、三拍子中の上タイプであり、そこからの脱却を期待してみたい。

(2011年 神宮大会)

 
真弓 竜一(23歳・王子)外野
179/83 右/右
(四日市工出身)

 
 高卒ながらパワフルな打撃で、期待の若手野手の一人。


生島 峰至(25歳・西濃運輸)外野
175/80 右/両
(大阪桐蔭-同志社大出身)


 
 
(どんな選手?)

 大阪桐蔭時代は、左の好打者と言った感じで、大学で4番を務めるような打者になると思いませんでした。今春のリーグ戦では、打率.217厘 0本 ながら、9打点をあげる活躍を魅せました。

(守備・走塁面)

 残念ながら、一塁までの塁間タイムは計測できず。高校時代のメモによると、4.2秒ぐらいと、基準レベルの脚力はあるようです。実際そのプレーを観ていても、足を売りにするほどのスピード感は感じられません。

 むしろ目につくのは、右翼の守備の方。落下点への入りや打球の追い方などに大きな欠点はありません。特に地肩が強くスローイングは武器にできるレベル。少し捕ってから投げるまでに時間がかかるかなと言う印象はありますが、この肩は見物です。

(打撃内容)

 前の足を大きく引く、左オープンスタンス。グリップは下げ気味に添え、バットを立てて構えます。腰をグッと深く落とし背筋を伸ばす独特の構えであり、両目で前を見据える姿勢も悪くありません。

 仕掛けは、投手の重心が下がる時つま先立ちし、本格的に始動するのは投手がボールを放してからと「遅すぎる仕掛け」を採用。これでは一定レベルの球速やキレのある投手の球には、対応仕切れないことが予想されます。

 足のカカトをその場で降ろすだけの、動作を極力小さくしたスタイル。ただその割に、踏み込んだ足下がインパクトの際にブレてしまい、体の開きが我慢できません。完全に「点」の打撃であり、狙い澄ました球を逃さない「鋭さ」が求められます。

 トップを作るのは遅くはありませんし、バットの振り出しも悪くありません。ただ足下の開きが我慢できないので、外の球を我慢して捌くことができません。目線も大きく動きませんし、軸足にも粘りが感じられるだけに、誠に惜しい選手だと言う気が致します。

(今後は)

 足下のブレを防ぐスイングが身につけられれば、もっと打率が上がって来ると思います。元々ボールを捉えるセンスは悪くありませんし、右に左へと打ち返す幅広さもあります。

 守備・走力とも抜けてはいませんが、スローイングは魅力。社会人などに進んでプレーをして行くことになると思いますが、そこでの更なる進化を期待してみたいところです。

(2011年 大学選手権)



センバツでは中田選手が最注目なのは間違いありませんが、生島選手も要注目だと思います。昨年秋以降の生島選手の活躍ぶりにより、今では逸材ぞろいの大阪桐蔭の中でもかなり突出した存在になってきたようにも思えます。

 昨年の公式戦12試合で6本塁打。今年に入って、解禁後の練習試合でも6試合で4本塁打。昨年秋の公式戦から始まった本塁打量産ぶりはどうやら本物のようです。驚異的なペースの中田選手の影に隠れていますが、この選手の量産ぶりも驚異的。他の全国の逸材達を凌ぐ活躍をみせていると言ってもいいと思います。

 実際、昨秋何度か公式戦に直接足を運びましたが、その時も右へ左へホームラン・長打を連発していました。特に全国屈指左腕ともいえる植松投手から打った二打席連続ホームランは特筆に価すると思います。というのも、ホームランを二本打ったのですが二本目は明らかに最初からホームランを狙らって打ったものだからです。最初のホームランも変化球をうまくミートしてライトスタンドへ持っていった技ありの一発だったのですが、二本目のホームランは初球にストレートが来ると読んで豪快に右中間へ持って行きました。全国でも有数の投手に対してのこのパフォーマンスはもっと評価されていいと思います。

 さらに、生島選手は足も速い(公式戦ではチーム1の盗塁数)ですし、守備もよく、肩も強い。大阪桐蔭では、主に中田選手と岡田選手がプロ候補として名が挙がっていますが、大学経由になる可能性が高いとは思いますが生島選手も少なくともプロ候補としてチェックしていくべき選手だと思っております。

(2007年 3月19日 甲子園の道氏)



 秋季大阪大会では、2打席連続本塁打を放ち、鋭い打球を連発している。逸材揃いの大阪桐蔭では、6番・中堅手として出場。右に左へと対応力のある打撃が、この選手のセンスの良さを感じさせる。

 一塁までの塁間を4.2秒強ぐらいと基準レベルの脚力と破綻のない守備力で安定。それほど凄みのある素材ではないが、そのセンスが大学・社会人あたりで華開くことを期待したい。夏に向けて、何処までレベルアップして来るのか注目してみたい選手だ。

(2007年・選抜)

 
庄司 輔(25歳・HONDA鈴鹿)外野
175/83 左/左
(修徳-国学院大出身)


 
(どんな選手?)

 優勝した国学院大の4番打者で、勝負強さが際だつ選手です。特にその打撃のポテンシャルは、東都の野手でも目立つものがあります。3年秋のシーズンでは、初のベストナインにも輝きました。

(守備・走塁面)

 この3年間で49試合に出場し、盗塁は僅か1個。その数字が示す通り、足を売りにするタイプではありません。

 守備位置も一塁手と言うことで、アピール度に欠ける印象は否めません。秋のシーズンも失策は0個と、ファーストの守備に破綻は感じませんでした。ただ他のポジションを担えるのか?と言われると疑問ですが。

 残念ながら、守備・走力でのアピールポイントがないのが残念です。打撃では光るものがあるのですが、ドラフト候補になるかと言われると総合力で疑問です。

(打撃内容)

 打撃では、勝負強い印象があるのですが、意外に打点の少なさが気になります。彼のような4番打者ならば、毎シーズン5点以上の打点を残すような安定感や二桁打点を残していてもと言う気がします。しかし5点以上を残したシーズンは、4年春だけ。また打率も、春の.311厘が最高で、印象ほど抜けた打撃成績を残しておりません。

 左のオープンスタンスで、重心を深く沈めて構えます。投手の重心が下がる時に、開いていた前足をベース側につま先立ち。本格的な始動は、「遅めの仕掛け」に属する長距離タイプ。ただ実際試合を観ていると、中距離・ポイントゲッタータイプに見えるのですが、一発で仕留めるスラッガータイプと言うのが、本質のようです。

 足を小さくステップさせるため「間」がなく、狙い球を逃さず叩く「鋭さ」が求められます。そのタイミングを上手く扱えなかったところが、これまであまり打率が上がってこなかった理由かもしれません。強打者らしくベース側に踏み込むインステップ打者で、外の球もしっかり捉えることができます。また踏み込んだ足下もブレませんので、しっかりタイミングがあえば、打ち損じの少ない文句なしの打球が飛ばせるのでしょう。だからこそ、その数字以上に、彼の打撃は印象深いのだと思います。

 仕掛けは遅いのですが、打撃の準備段階の「トップ」は早く作ることができています。そのために速い球に立ち後れる心配は薄く、むしろ変化球などの緩急に狂わされないかが心配です。バットを上から振り下ろすロスの少ないスイング軌道なので、スイングの弧自体は大きくありません。しかしスイング最後のフォロースルーの段階で、グリップを高い位置まで引き上げることで、ボールを遠くに運ぶことができます。もう少し、しなりを生かした大きなスイングができれば、スラッガーとしての資質を開花させられるかもしれませんが、そうすると対応力が弱まる危険性も広がります。

 頭のブレも小さく、開きも我慢でき軸足にも強さを感じます。今は、どのようなプレースタイルで、自分が今後もやって行くのか模索している最中なのかもしれません。打撃スタイルと異なる動作が混在しており、イマイチ特性がハッキリしない傾向にあります。

(今後は)

 勝負強いポイントゲッタータイプの中距離打者を目指すのか、それとも生粋のスラッガーを目指すのか、その方向性がハッキリしません。ただ試合を決めるような印象深い打撃は、数字だけでは計れないものがあります。

 残念なのは、秘めたる打撃のポテンシャルは感じさせるものの、守備・走力などでのアピール度が低いために、総合力で評価できない点にあります。ただその欠点を補うには、圧倒的な打力で文句を言わせないこと。そのことを考えると、生粋のスラッガーとして生き残る道を模索する方が得策かもしれません。ただそうなると、よほど意識が高く持たないと、この打撃をモノにするのは難しく、伸び悩む危険性も否めません。それでも全国の舞台を経験して、更に凄みを増す最終学年であって欲しいと願わずにはいられません。打撃でオッと思わせてくれる、数少ない野手ですから。

(2010年 神宮大会)


 
飯田 大祐(24歳・HONDA・鈴鹿)捕手
181/83 右/右
(常総学院-中央大出身)

 
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倉本 寿彦(23歳・日本新薬)遊撃
180/82 右/左
(横浜-創価大出身)

 
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小田 裕也(25歳・日本生命)外野
172/69 右/左
(九州学院-東洋大出身)


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足立 祐一(25歳・Panasonic)捕手
176/77 右/右
(桜美林-神奈川大出身)



(どんな選手?)

 桜美林時代は、東京都の大会で決勝まで行ったことのある実績の持ち主です。今や神奈川リーグを代表する捕手に成長致しました。

(ディフェンス面)

 投手を気遣い頭を使ってプレーする、捕手らしい捕手です。ミットを軽く示し、グラブを下げないで捕球するので、低めの球へもそれなりに対応できます。ただキャッチング自体それほど光るものはなく、スローイングも塁間2.1秒台と、ドラフト候補としては考えにくいものがあります。典型的なアマタイプの好捕手といった感じです。

(打撃内容)

 打球が、センターからレフト方向に引っ張る典型的なプルヒッターと言う気が致します。スクエアスタンスでバランスよく構えます。少し構えが固いかなと言う印象は受けますが。

 仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するなど長距離打者タイプ。足を軽く引き上げ、まっすぐ踏み込みます。ただステップが狭く腰の回転を促す引っ張り専門の打撃です。

 ややバットを引くのが遅く、打撃の準備段階であるトップをしっかり作れないのが気になります。肘が下がって腰が早く逃げるタイプなので、真ん中~内角よりの球は巻き込めますが、外角それも低めの球への対応は苦しそうです。当たれば大きいですが、確実性の低い打てる球が限られたタイプなのでしょう。

(今後は)

 多少打撃が粗いのは、捕手と言うポジション柄ありなのかもしれません。ただ捕手としては捕手らしい選手で好いのですが、プロ云々と言うほどの地肩などのポテンシャルがあるタイプではありません。上のレベルでも通用するレベルなのかも微妙ですが、今年の神奈川大学球界を代表する選手として、その可能性を見極めてゆきたいと思います。

(2010年・神宮大会)

 
 
影山 拓也(25歳・NTT西日本)外野
175/75 右/左
(済美-東海大出身)

 
 東海大時代にはミート力を生かし首位打者やベストナインを獲得。

 
中西 純平(25歳・NTT西日本)外野
182/90 左/左
(青森山田-亜細亜大出身)

 
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戸柱 恭孝(24歳・NTT西日本)捕手
178/83 右/左
(鹿屋中央-駒大出身)

 
 
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河野 大樹(24歳・NOMOベースボールクラブ)遊撃
178/78 右/両
(上宮太子-三重中京大出身)

 
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大島 寛之(25歳・三菱重工神戸)外野
178/78 左/左 
(千葉経大附出身)


 
 
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八木 賢吾(24歳・三菱重工神戸)捕手
177/82 右/右
(市川出身)


 
市川高校時代から、強打の捕手として話題でした。社会人に入っても、2年目ぐらいからスタメンに座ることが多く、期待の若手捕手として注目されてきた選手です。

(ディフェンス面)

 ミットをしっかり示し、グラブを下に下げないで捕球できます。そのためワンバウンド処理への対応も素早く、ボールに力負けしないキャッチングなどには好感が持てます。ちょっと都市対抗では、スローイングが正確に確認できませんでした。元々地肩は強かったのですが、モーションに無駄が多かった選手。それが、どのぐらい改善されていたのか気になるところ。

(打撃内容)

 捕手らしく、打球はパワフルでパンチ力を秘めますが、対応力はそれほどでもといったタイプ。構えから癖があり、仕掛けも遅すぎます。バットも体から離れて出てきますし、技術的に低いです。

 ただ早めにトップを作れますし、ベース側に踏み込んだ足元はブレませんし、動作が小さい分、軸もしっかり出来ています。

(最後に)

 スローイングの精度がどの程度になっているかは気になりますが、昔から正直ピンと来たことがありません。プロ入り解禁の年を迎え何年か経ちますが、指名は見送られてきました。よほど大きな成長がないと、このまま長く社会人でということになりそうです。

(2011年 都市対抗)



選抜では、プロ側から高い評価を与えられた捕手。捕手ながらチームの核弾頭を努める高い身体能力が魅力で、右打者ながら塁間を4.25秒前後(左打者ならば3.95秒前後に相当)する俊足ぶりと、塁間2.05秒前後で到達するスローイングの持ち主。

 捕手としては、ワンバウンド処理など低めの球の対応が上手く、グラブ捌きの上手さには目を見張るものがある。地肩自体中々強いのだが、モーションが大きくロスが大きい。そのため、もっとコンパクトなスローイングを身につけられると、まだまだ到達タイム自体は速くなるものと期待される。

 ただどうだろう?私には、この選手は将来的に野手としての可能性は強く感じるものの、上のレベルの捕手としては微妙なタイプかなと思う。甲子園でもレフトスタンドに叩き込んだように、パンチ力・運動能力とも優れており、他のポジションを視野に入れての素材かなと考えたい。もう少し夏まで、じっくり観てみたい1人ではないのだろうか。

(2007年・選抜)


 
那賀 裕司(24歳・三菱重工神戸)外野
180/85 右/右
(大阪桐蔭-立教大出身)

 
 投手としては130キロ前後の投手で、投げ方も担ぎ投げで魅力に欠ける。やはりその将来性は、断然野手としてだろう。グリップを高く引き上げた強打者スタイルで、構えた時から雰囲気が良い。ヘッドスピード・打球の強烈さも良く、ロングヒッターとしての資質は、中田に次ぐ才能があるとみる。

 一塁までの塁間を4.55秒弱で走り抜けられ、これを左打者に換算すると4.25秒弱と云うことで、プロの基準並の走力だと考えられる。左翼手としては、それほど目立つ選手ではないだけに、走力・守備力での更なるレベルアップを期待したい。

 現状は7番打者を務めるように、対応力にはやや課題を残すようだ。純分にタレント揃いの大阪桐蔭の中でも、中軸を形成出来る才能はある。夏までに彼が成長して来るようだと大阪桐蔭の全国制覇も現実味を帯びて来るだろう。まだまだ未完の大器と云った感じの将来性豊な長距離砲候補だった。


(2007年・選抜)

 
岡 将吾(25歳・JFE西日本)遊撃
177/80 右/左
(西日本短大附-駒沢大出身)

 
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松浦 大則(25歳・JFE西日本)内野
177/79 右/右
(金光学園-関学大出身)


 関学大時代から関西を代表する強打者として、全日本合宿に招集された素材。社会人で、更に強打に磨きがかかった。

 
 
宮本 夏輝(22歳・JFE西日本)二塁
176/80 右/右
(広陵-MSH医療専門学校出身)

 
 細かいピボットターンできる、キレのある守備魅力。

 
松浦 耕大(21歳・MHS医療専門学校)捕手
175/75 右/右
(八幡南出身)

 
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渕上 大地(24歳・三菱重工広島)遊撃
181/76 右/右
(日本福祉大出身)

 
 軽快な守備としぶとい打撃で、大学時代から密かに話題に。

 
田中 友博(24歳・三菱重工広島)内野
176/70 右/右
(享栄-愛知学院大出身)

 
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原口 翔(25歳・伯和ビクトリーズ)内野
182/76 右/左
(熊本城北-日産自動車九州)


 
 2年夏には、1番・一塁手として出場。一番打者ながら、大型で雰囲気のある強打者だった。俊足・好打の核弾頭と云うことだったが、一塁までの塁間は、4.4秒弱ぐらいと、けして左打者でも速い方ではない。

 まだ打撃も好打者と云うよりは、かなりの強打者と云った感じの破壊力のある選手であった。三塁手としての守備は確認出来ていないが、打撃には良いものを持っていたので、今後更に上の世界で、その打撃を磨いて欲しい。

(2006年・夏)


 
上原 崇寛(25歳・伯和ビクトリーズ)捕手
185/83 右/右
(聖望学園-八戸大出身)


 
(どんな選手?)

 恵まれた体格の捕手で、ミットのブレナイキャッチングなどディフェンス力が魅力です。今回「野球小僧」のリストに掲載されていたので、あえてチェックを入れてみました。

(ディフェンス面)

 ミット投手に軽く示し、そのグラブを地面に下げないのは良いと思います。ボールの勢いに負けることなく、ミットがキャッチングの際にブレないのが、この選手の最大の良さ。またグラブ捌きも柔らかく、キャッチングはなかなか上手いように思えます。投手に軽く返球しつつも、テンポの良いリズムを心がけたリード。スローイングは、テイクバックが小さめで制球重視ですが、塁間1.9秒前後と平均的なレベルにはあるようです。ことディフェンス面に関しては、社会人あたりでも続けて行けるものがありそうです。

(打撃内容)

 ただ問題は、柔軟性に欠ける打撃にあります。この脆さを改善して行くのは、正直容易なことではなさそう。

 前足を軽く引いて構えるのですが、その時に力が入り過ぎなのが気になります。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプ。足のカカトのみを浮かして、真っ直ぐ踏み込むタイプです。踏み込んだ際に、足下がブレないでスイングできるのは好感。

 気になるのは、打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れてしまい、速い球に差し込まれやすいこと。そして肘が下がって、バットの振り出し角度が悪く、ボールを捉えるまでにロスを感じさせる遠回りなスイング軌道にあります。この辺を改善して行かないと、上のレベルでは厳しいかなと感じますが。

(今後は)

 ディフェンス力はしっかりしたものがあるので、この一年でいかに打撃を改善できるのかにかかっているのではないのでしょうか。志しを高く持って、頑張っていって欲しいと思います。

(2010年 神宮大会)



 
大型の捕手でありながら、身体を小さく屈め、的を大きく魅せるキャッチング。グラブ捌き、ワンバウンド処理の機敏さなど、ディフェンス力の良さには、目を見張るものがある。2007年度埼玉球界を代表する大型捕手・それがこの、上原 崇寛 である。

 地肩に関しては、2.15秒前後のスローイングと並程度のタイムだが、スローイングまでの反応・その球筋は安定しており、破綻はないレベルになっている。

 完全に気になるのは打撃の方。2年夏の時点でも8番打者を務めている。バットを捕手より寝かせてから元に戻して打ちに来る独特のスイング。

 始動が遅すぎて、すべての動作が不完全燃焼。体重移動も不充分だし、身体の開きも我慢出来ない。上のレベルで野球を続けることを意識するのであれば、そのディフェンス力よりも、完全に打撃力の向上がポイントになろう。捕手としては好感が持てるが、打撃に関しては、非常に不満の残る内容。全体の始動を早めて、しっかりした動作のスイングを身につけて欲しい。
 

(2007年 1月7日更新)


 
中本 翔太(25歳・伯和ビクトリーズ)内野
177/86 右/左
(日南学園-朝日大出身)


 タレント揃う同校の中でも、4番打者として打撃の中心となり、更に主将としてチームをまとめた強打者。ツボにはまった時は本塁打を放つが、本質的には野手の間を強烈な球足で抜けて行くタイプだろう。

 思いっきり良い、力強いスイングが魅力で、打撃でアピールしたいタイプ。上のレベルでも打撃でアピール出来るだけの能力がありそうで、今後の活躍も期待出来そうだ。ただ、少々粗い部分が目立つだけに、今後は如何に対応力を増して行けるのか注目したい。

(2007年・夏)

 
東向 誠(25歳・JR九州)外野
180/85 右/左
(上宮太子出身)

 
高校時代から注目の強肩と強打が自慢。



三丸 大地(23歳・JR九州)三塁
188/85 右/右
(鎮西学院出身)

 
 
 大型三塁手として期待される、強打者。

 
稲垣 翔太(21歳・HONDA熊本)内野
176/73 右/左
(明豊出身)

 
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簑田 圭介(25歳・熊本ゴールデンラークス)二塁
170/75 右/左
(九州学院-九州国際大出身)

 
 軽快なフットワークと巧打で、大学時代はベストナインの常連。

 
小山 達也(25歳・熊本ゴールデンラークス)外野
172/65 右/右
(北九州市立-九産大出身)

 
 足のスペシャリストとして注目される。

 
山川 大輔(22歳・沖縄電力)捕手
170/78 右/右
(興南出身)


(どんな選手?)

 小柄ですが、捕ってから素早いスローイングと柔らかいキャッチング目立つ好捕手です。

(ディフェンス面)

 それほどはっきりミットを示す選手ではないのですが、グラブをあまり下げず、柔らかいグラブ捌きが出来る選手です。捕手としても、捕ってから実に素早く、かつ強肩で、1.83秒ぐらいで到達するスローイングは、まさにプロ級です。好投手・島袋の投球を支えるのは、この選手のリードも大きいです。

(打撃内容)

 沖縄予選では、打率.200厘。チームでは、7番を担います。特に打撃には特徴はないのですが、可も不可もなしといった印象です。全国レベルでも通用する打力を身につけたいですね。

(今後は)

 捕手としては、中々センス・身体能力を兼ね備えた好選手です。あとは、打力も磨き、来年度の沖縄を代表する存在に育って欲しいですね。今後の活躍を期待したい好選手でした。

(2009年・夏)

 
 
与那嶺 光(22歳・ビッグ開発クラブ)右翼
174/64 右/左
(南風原出身)

 
 ビッグ開発の試合は第四試合だったので、さすがに見ないで帰ろうと思っていた。しかし第三試合の終盤になって某球団のスカウト達が、ビッグ開発クラブの選手を見にやってきたのだという。実際どの選手が目当てだったのまではわからなかったが、試合前練習と打者二巡目ぐらいまでは見て行き選手を確認してみた。その中で一番光っていたのが、この選手だった。もちろん彼らの目的が、彼だったのかどうかはわからない。

(守備・走塁面) 

 この選手の一番の売りは、右翼手としての返球にある。この地肩の強さは、プロでも売りにできるレベルにあるだろう。そういった守備が、スカウトのお眼鏡にかなったのか? 走力も、一塁までの塁間を4.10秒強だから、最後少し緩めたところをみると、塁間4.0秒を切っても不思議ではない。ただ足に関しては、そこまで際立つものはなく中の上レベルと見て好いだろう。チームの一番打者ではあるが、予選の4試合で2盗塁。アマの数字としては、際立つものではない。

(打撃内容)

 鋭く野手の間を抜けて行くタイプの選手なのだろうが、予選の打率.312厘は図抜けた数字ではない。実際に見ていて、プロとなると物足りない印象が残った。

<構え> 
☆☆☆

 前の足を引いた左オープンスタンスで、グリップを高めに添えてバットを立てて構えます。背筋をピンと伸ばし、両目で前をしっかり見据えられ、全体のバランスとしては平均的でしょうか。

<仕掛け> 平均的

 投手の重心が沈み込んだあたりで始動する、「平均的な仕掛け」を採用。これは、ある程度の長打力と対応力をバランスよく兼ね備えた中距離ヒッターの始動です。

<足の運び> 
☆☆☆☆

 足を早めに引き上げて、ベース側にインステップして踏み込んできます。早めに始動するため、速球でも変化球でも合わせやすいはず。ベース側にインステップして来るので、外角を強く意識したスタイルだとわかります。踏み込んだ足元もブレないので、外の球でも開きを我慢して対応できます。ただ左の好打者タイプの打者がインステップを採用すると、どうしても右投手のクロスに食い込んで来る球筋に苦労し、内角が捌けなくなります。そのため、左のアベレージ打者でインステップを採用する選手は、殆どいません。また一塁への走りだしも、ワンテンポ遅れるのも大きな要因だと考えられます。

<リストワーク> 
☆☆

打撃の準備である「トップ」の形をつくるのが遅れがちで、一定レベルの球速・キレのある投手には苦労しそう。バットの振り出しも、けしてインサイド・アウトではないので、インステップも相まって内角が綺麗に捌けません。それでもバットのヘッドが下がるようなことはないので、ドアスイングにはなりません。この選手好打者タイプにしては、上手くヘッドが抜けて来ないなぁというのが率直な感想でした。

<軸> 
☆☆☆☆

 足の上げ下げも静かなので、目線は上下にブレません。体の開きも我慢出来ていますし、軸足も地面から真っ直ぐ伸びて、軸回転でスイングはできています。

(最後に)

 肩を中心とした守備でのアピールはできますが、打撃・走力でのアピール度もう一つ。育成枠でも、ちょっと厳しいように思います。またチームメイトの渡嘉敷 貴彦(25歳・帝京大出身)中堅は、ニ盗・三盗を決めるように、プロでも足を売りにできる圧倒的なスピードはありました。ただ中堅手としては、肩が中~中の上ぐらいでそれほど際立たないのと、打撃も特別抜けている感じは致しません。恐らくこの二人のいずれかをお目当てにスカウトも足を運んだのでしょうが、気がついたら私よりも早く帰宅の途についていました。育成枠ドラフトで、彼らの名前が呼ばれるのか密かに注目したいと思います。

(2013年 全日本クラブ選手権)



 


独立系チーム



 
町田 翔司(24歳・BC群馬)投手
180/78 右/右
(前橋工-オール高崎野球クラブ出身)


 
 中学時代から有名な投手だったようで、春まではエースとして活躍した投手だそうです。まだ全身を生かし切れていないフォームなのですが、その割に非常に手元まで伸びる速球を投げ込む楽しみな投手です。球速は、常時130~MAXでは130キロ台後半ぐらいでは出ていそうな勢いがあります。変化球は、横滑りするスライダーに、どうもフォークらしき落ちる球もあるようです。

 牽制などは鋭くないのですが、1.0秒前後の高速クィックが出来ます。ただあまり投球をまとめるセンスなど、野球センスは高くない印象で、まだまだポテンシャルの高さで投げている印象が強いです。

 まだまだ、身体に「強さ」、投球に「イヤらしさ」などにも欠けますし、身のこなしに「柔らかさ」や動作に「鋭さ」がありません。ただそれでもあれだけの球を投げ込んで来るのですから、もう少し、しっかりしたフォームが身につけられると、伸びて来るかもしれません。志しを高く持って、高いレベルを目指して欲しいと思います。

(2008年・夏)

 
佐藤 弘輝(24歳・BC新潟)投手
178/72 左/左
(黒羽-日大国際関係学部出身)


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田村 勇麿(20歳・BC新潟)投手
180/82 右/右
(日本文理出身)


 
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和田 有斗(23歳・BC信濃)投手
182/84 左/左
(所沢商-東京国際大出身)

 
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関口 将平(25歳・BC福井)投手
200/110 左/左
(丸亀城西-米独立-紀州R)

 
 プロ志望届けを提出するも指名漏れして、アメリカに渡米するも肘を痛めて帰国。昨年は、紀州レンジャーズで6勝を上げるなど素材型の域を脱しつつある。130キロ台後半の角度のあるボールと日本人離れした体格が武器にサウスポー。

 
中村 恵吾(24歳・BC富山)投手
182/73 右/右
(宇部鴻城-神奈川大出身)

 
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篠原 慎平(24歳・香川OG)投手
186/95 右/左
(川之江中退-愛媛MP出身)


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渡辺 靖彬(香川OG・22歳)投手
178/66 右/右

(藤枝明誠高→京都ジャスティス)


(どんな選手?)

今年は、アイランドリーグ6位の防御率 2.44。21試合で、8勝3敗 とチームの主戦として活躍した、期待の若手投手です。BCリーグとの独立リーグ日本一決定戦・チャンピオンシップでも、重要な試合を任されました。

(投球内容)

オーソドックスなフォームから、球速は135~140キロぐらいでしょうか。ボールに球威・球速は感じませんが、フォークとのコンビネーションで投球を組み立てます。たまにカーブのような球もあるのですが、どうしてもフォークを武器にする投手はこの球に頼って、投球が汲々になります。彼も、そういったタイプ。

落ちきらなかったフォークや球威に欠けるストレートを打たれる場面が目立ちます。四死球で自滅するようなタイプではないのですが、それほど細かいコントロールはないようです。牽制はそれなり、クィックは1.1秒前後と、この辺は悪くありません。ただ投球センスを感じるといったタイプではありませんでした。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込んできます。ランナーがいない時は、もう少しシッカリ体重を乗せてから投げても好いのではないのでしょうか。

<広がる可能性>

引き上げた足を地面に伸ばし、お尻が一塁側に落とせません。しかしこのフォームでフォークを多投するので、身体を捻り出すスペースが確保できず無理があるように思います。

また着地までの粘りもさほどではないので、その他の変化球のキレも生み出し難いのではないかと考えられます。

<ボールの支配>

グラブは内に抱えられているので、両サイドの投げ分けは安定。ただ、足の甲での地面への押しつけは浅いのが気になります。ボールは上吊りませんが、下半身のエネルギー伝達がシッカリできていないように思います。

<故障のリスク>

お尻が落とせない割に、フォークを多投。そのため肘などへの負担も少なくないのでは?それに振り下ろす腕の角度も結構無理があるので、肩への負担も少なくありません。故障には十分注意して、取り組んでほしいところ。

<実戦的な術>

着地までの粘りがもう一つで、「開き」も微妙な位置。ただそれ以上に気になるのが、腕が絡まない腕の振りの悪さ。これでは、自慢のフォークも見極められてしまいます。更に下半身のエネルギー伝達が不十分なので、ボールに勢い・球威が出て来ません。

(最後に)

アイランドリーグ1年目と若くして、成績も残したので注目はされたとおもいます。逆にそれでも指名されなかったということを、深く受け止めて課題の克服に取り組んでほしいですね。

現状は、球威・球速が物足りなく、フォークもドロンとして見極められてしまうということ。これらの欠点を改善するために、どのようにしてゆけば良いのか。自分なりに答えをみつけることが、ひいてはプロ入りへとつながって行くのではないのでしょうか。

(2012年 独立リーグチャンピオンシップ)

 
 
眞砂 敦(20歳・香川OG練習生)投手
183/70 右/右
(生光学園出身)


 
 高校時代から140キロ台の速球には定評があったが、故障がちで、その才能を生かしきれなかった。素材はプロ級と評判。

 
竹田 隼人(24歳・香川OG)投手
180/75 右/左
(四国学院大出身)


 

(どんな選手?)

 昨年も大学選手権で、MAX145キロ前後のストレートを披露して、四国学院史上最も速い球を投げる投手ではないかと取り上げた選手です。あれから一年が経ち、今春のリーグ戦では、4勝0敗 防御率 1.65と確かな実績を作り、全国の舞台に戻ってきました。

(投球内容)

 大体大戦では、リリーフで登場。相変わらず球速は確かで、常時130キロ台後半~MAX144キロを記録。変化球は、カーブ・スライダーなどを織り交ぜるオーソドックスなスタイル。

 昨年は、球速が出るも綺麗な回転では投げ込まず癖球的な感じが致しましたが、今年はかなりそうった部分は修正されているように思えます。味方のミスなどもあり、リズムに乗り切れなかったのもあるのでしょうが、ボールはバラツイておりました。それでも昨年よりは、だいぶ投手らしくなってきたのではないのでしょうか。


(投球フォーム)

 特に着地までの粘りに欠けたフォームだったのを、足の逃がしにも工夫が観られ、以前よりも粘りが出てきました。そのため課題だった「開き」の早さも、かなり改善されているように思えます。

 ただボールがバラツクのは、最後までしっかりグラブが抱えれないために、体を振るときに遠心力で外に力が分散してしまい両サイドの制球を乱しているからです。また足の甲での押しつけができていないので、どうしてもボールが上吊りやすい傾向が観られます。そういった制球の部分では、まだまだ課題が多い印象は否めません。

 「球持ち」は平均的で、腕も振れております。ただ「体重移動」が悪いわけではないのですが、暴れる上半身を下半身が受け止めることができず、投げ終わった後に一塁側に流れるなどの欠点が観られます。


(最後に)

 昨年よりは投手らしくなってきましたが、まだまだ投球内容・投球フォームは発展途上です。それだけにれから一年もの間に、どれだけ実戦的なものを追求してゆけるのか?意識の高さが求められます。上手く伸びて行けば、大学から直接のプロ入りも期待できる素材。その成長具合が、今後も気になるところです。

(2011年 大学選手権)




(どんな選手?)

 四国学院大史上、最も速い球を投げ込む投手ではないのでしょうか?コンスタントに145キロ前後の球速を誇り、その球がナチュラルに変化するクセ球です。一見粗そうなピッチングスタイルですが、今春のリーグ戦では4勝1敗 防御率1.21と安定した内容を残しました。

(投球内容)

 スラッとした投手体型から、癖のないフォームで投げ込みます。腕を強く振れる良さがある一方で、強い上半身を支えるだけの下半身が未熟です。そのため着地までの粘り・間がなく、突っ込むことが多いのが課題でしょうか。

 ストレートは、コンスタントに145キロ前後を記録。綺麗な縦回転のボールが伸びてくるのではなく、常に汚い回転で変な曲がりをする癖球なのが特徴です。これは意識してなのか?投げ方の問題なのかはわかりません。また制球にはバラツキがあり、変化球も確認できたものはスライダーのみ。まだまだ投球を組み立てる、制球が云々、変化球がと言うほどの内容ではありませんでした。

(今後に向けて)

 とりあえず、四国に速い球を投げられる大学生が現れたと言う感じでしょうか。ただ素材的には面白いので、これから2年間の間に、如何にその才能を磨いて行き、更に実戦力を身につけられるかだと思います。己が向上心を持って取り組められれば、社会人のみならず、ドラフト候補としても、最終学年では注目されるかもしれません。まずは、更に存在感を高めて、全日本合宿などにも招集されるような存在になって欲しいですね。久々に四国の大学生でから楽しみな選手が出てきました。

(2010年 大学選手権)


中村 正利(20歳・高知FD )投手
178/74 左/左
(鹿児島城西出身)

 
 
 足を勢い良く引き上げ、強気に内角を突くサウスポー。高校時代は、鹿児島を代表する左腕として活躍。

 
山口 直紘(23歳・徳島IS)投手
178/72 右/左
(桜丘-千葉熱血making出身)

 
 神奈川の桜丘高校から明大に進みましたが、すぐに休学してアイランドリーグにやってきた異色の経歴の持ち主。オーソドックスな、右の本格派投手といった感じで、ここまでの成績は、10試合 4勝3敗 防御率 3.72 と数字の上からは、突出したモノは感じられません。

球速は、常時130キロ前後~MAXで85マイル(136キロ)とやや物足りませんが、スライダーを軸に、カットボール・ツーシームなどの横の変化を武器にしています。この日の先発を託され、選抜のメンバーの中では平凡な成績のわりに選ばれたのは首脳陣の期待の表れかもしれませんが、個人的にはプロ云々というインパクトはありませんでした。

(2012年 四国アイランドリーグ選抜VSフューチャーズ)

 
入野 貴大(26歳・徳島ID)投手
180/70 右/左
(岡豊出身)

 
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山本 雅士(20歳・徳島ID)投手
173/78 右/左
(安芸南出身)

 
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福永 春吾(20歳・06ブルズ)投手
183/80 右/左
(クラーク記念国際出身)

 
 140キロ台の速球に、カーブ・スライダーを織り交ぜ、素材の良さが評判に。


鱸 翔平(21歳・06ブルズ)投手
171/74 右/右
(今治北-香川OG練習生)

 
 
 サイドから繰り出す安定感のある投球で、プロアマ交流戦でも好投。

 
濱田 俊之(22歳・兵庫BS)投手
174/80 右/右
(川崎北-愛媛MP出身)

 
 スリークオーターから繰り出す切れの良いボールに、スライダー・シンカー織り交ぜ成長中。

 
小林 恭兵(25歳・BC福井)内野
168/66 右/左
(会津工-会津ベースボールクラブ-BC群馬)

 
 快速・巧打の内村賢介(ベイスターズ)二世と評判。

 
生田目 翔悟(24歳・香川OG)内野
178/77 右/右
(九州国際大附-JFE東日本出身)

 
 スピード感溢れるプレーと安定した打撃に期待。

 
有山 裕太
(24歳・香川OG)捕手
172/75 右/右
(大阪桐蔭-奈良産業大出身)

 
 小柄ながら強肩を武器に活躍。

 
高田 泰輔(25歳・愛媛MP)外野
176/79 右/左
(新田出身)

 
 高卒3年目の若い外野手で、昨年は64試合 3本 21打点 打率.256厘 の成績でした。アイランドリーグでは、将来を期待の若手選手だと言う印象です。愛媛の新田高校時代には、バックスクリーンに2試合連続で叩き込んだ長打力を秘めています。パンチ力を秘めた勝負強さが売りの選手です。ただ試合では、まだ吉岡(阪神)投手のストレートへの対応が苦しそうで、一定レベル以上の球速・キレに対応するのに課題を感じます。

試合前練習では、まずまずの地肩を披露。守備に関しては、基準~それ以上のものがありそうです。ただこの選手、左の好打者タイプにしては、あまり走力がないのが残念。スピードボールへの対応を改善して行かないと、NPBを意識するのは難しいかもしれません。

(2011年 四国アイランドリーグ選抜VSフューチャーズ)


鶴田 都貴(24歳・愛媛MP)捕手
173/85 右/右
(神村学園-東京国際大出身)

 
 
 高校時代からパワフルな打撃が目を惹く強打者。打撃に確かなものがあるだけに、問題は守備も含めた総合力だろう。

 
藤長 賢治(25歳・愛媛MP)遊撃
173/66 右/左
(済美-大体大-トータル阪神出身)

 
 阪神大学リーグ時には、2度の首位打者を獲得。アイランドリーグでも、今季3割台をキープ。

 
吉村 旬平(23歳・徳島ID)外野
178/82 右/左
(光明相模原出身)
 
 光明相模原出身の若手選手で、チームの核弾頭を託されました。前日の試合では良いところを魅せたようですが、この日はあまりシッカリ捉えていないショートゴロ2つで良いところはなし。

 ここまでのアイランドリーグの成績は、40試合 3本塁 16打点 9盗塁 打率.255厘。試合を観たときは巧打者タイプなのかなと思ったのですが、意外にパンチ力もあるようです。165打席で9盗塁ですから、プロ野球の規定打席である446打席で算出すると、年間24個ペースとまずまずの脚力。ただ二回のショートゴロは、いずれも4.2秒台後半と、けして左打者でも速いというほどのタイムではありませんでした。現状NPBを目指すには、もう一歩総合力で物足りないのではないのでしょうか。

(2012年 四国アイランドリーグ選抜VSフューチャーズ)

 
河田 直人(22歳・高知FD)外野
180/85 右/右
(生光学園-愛知学院大中退)


 強打者としての魅力はあるが、まだ粗さが残る。

 
 
安田 開(20歳・高知FD)捕手
185/93 右/右
(京都国際出身)

 
 高校時代から、強打の捕手として活躍。

 
笹平 拓己(25歳・06ブルズ)捕手
172/70 右/左
(履正社医療専門出身)

 
 強肩に加え、打撃に成長。


内之倉 敦士(25歳・紀州レンジャーズ)外野
176/72 右/両
(智弁学園-日本経済大中退)

 
 俊足を生かしたプレーで、存在感を。




将来のドラフト候補



 
小野 和博(23歳・富士重工)投手
180/83 右/右
(磯原-富士重工出身)

 
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石橋 良太(24歳・HONDA)投手
175/77 右/右
(明徳義塾-拓殖大出身)


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関谷 亮太(24歳・JR東日本)投手
180/82 右/右
(日大三-明治大出身)

 
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東條 大樹(24歳・JR東日本)投手
176/80 右/右
(桐光学園-青山学院大出身)

 
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横田 哲(22歳・セガサミー)投手
171/70 左/右
(飯能南-上武大出身)

 
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狭間 正行(23歳・ホンダ熊本)投手
182/78 右/左
(古賀竟成館-九州共立大出身)

 
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